鷺宮の仮移転先の周囲には、お花屋さんが数件あり、季節ごとにその折々の花たちと出会えて、
とても良い環境でした。
久し振りに電車で通う人もいて、真夏には電車のレールは、なお一層水銀のような光沢を見せていました。

この地に移った当初は、作業中に隣の人の腕が触れたり、
車イスの後ろを通る時、足が車イスのタイヤに触れたりすることでも狭さを実感していました。
しかし、隣の人の心臓の拍動が聞こえるかのように思える狭さが、かえって絶対安心距離で、
ひとりで考え込まないでも、お互いの体調を気遣える狭さでもありました。

この狭さでは出来ないと考えられていた仕事が、その準備と片付けの巧みさで、うまくまとめ上げたり、
エレベーターが無い建物でしたが、手渡しリレーで搬入・搬出の難局を乗り越えました。
お客様をお招きする応接室や会議室も玄関ホールの一部を使って行うことがあり、
このような玄関ホールの有効的な利用方法は、見たことありませんでした。

コロニー中野の例年イベント等は、規模・方法を変えて行えていました。
夏には、お盆のお菓子が配られて、そして医療機関が来て行う「健康診断」も滞りなく出来ました。
秋の「コロニー祭り」は、鷺宮地区祭りとコラボで行えていました。

鷺宮仮移転先に、不可能と言う文字はふさわしくありませんでした。

工事完了間近の江原町のコロニー中野よりも駅に近いので、
近くの商店街には、いろとりどりのお食事処やお酒処もあり、
仕事を終える頃の時間になると、
「このあと、いっぱいどう?」という人たちもいて、
この1年のことは、忘れられない思い出になったはずです。
もうこの場所には、コロニー中野は戻りませんので、良い経験となりました。

3月をもちまして鷺宮仮移転先とは、「さよなら」です。
この旧鷺宮すこやか福祉センターには、感謝の気持ちでいっぱいです。
ご近所のみなさん、大変お世話になりました。ありがとうございました。
ここでの大変貴重な経験は、新しくなる江原町のコロニー中野で働く人にとって大きな財産になります。

この風景は、もう見られません
ありがとうございました

「コロニー中野」
仮移転先 〒165-0032中野区鷺宮3-18-15
(旧鷺宮すこやか福祉センター)
4月から 〒165-0023 中野区江原町2-6-7

 

 

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