先日4月5日(土)アーツ千代田3331 1階メインギャラリーにて、※「アウトサイダーアート」を研究されている、保坂健二郎氏のトークショー1に参加して参りました。

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まず、ポコラートの概要をご説明いただきました。その中で、「純粋なる芸術」「内から出る生の芸術」の作品のみを見ることが重要だとおっしゃっていました。このことは、アートビリティ審査会の審査の際でも長年意識していることです。男女・国・宗教・どのような障害があるのかは、そこに存在する、「純粋なる芸術」には、不必要な情報だということですね!

「アウトサイダーアート」は、国外ではずいぶん昔から注目されている分野です。有名なピカソ「ゲルニカ」が展示されている「ソフィア王妃芸術センター」でもアウトサイダーアートが展示され、所蔵されています。近年、ようやく国内でも関心が高まり、注目を集めています。文化庁からも、障害者芸術活動への支援を推進するための懇親会が行われ、報道発表されています。障害の有無に関わらず、アウトサイダーアート等の分野は、これからのアートを引っ張って行くような、また現代アートともいうべき存在になっているような印象を受けます。

また、「アウトサイダーアート」は、高齢者の分野でも可能性があるとされています。作家としてはもちろん、「アウトサイダーアートの作品の鑑賞」が認知症やアルツハイマーの緩和ケアにつながる実証がありました。

今後、国として推進・目標とされているのは、「ナショナルセンター」の設置です。「ナショナルセンター」はアート・文化の発信はもちろんですが、相談支援・人材育成を目的とする機関で、各地域に設置されることが、理想とされています。また、「ナショナルセンター」の建物は、既存のものをリノベーションし、比較対象を有名美術館等ではなく、地域の身の丈に合った方針で進めていくそうです。

とても興味深いお話が伺え、とても勉強になりました!

以上、簡単ですが、聞き取れた限りのトークショーのまとめとさせていただきます。

 

 

 

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