ヘルパーのAさんは、知的障害のある方(利用者さん)の移動支援で、中野区の北江古田公園に行きました。2人は、雨上がりで濡れた落ち葉を踏み、深まり行く秋を感じていました。
ところで、移動支援では、利用者さんが満足しているか、楽しんでいるかが大変気になります。
利用者さんの中には、
○自分の思いを言葉に出してくれる方
もいますが、
○仮に内心は不満でも、ヘルパーに対する遠慮などから、何も言わない方
○コミュニケーションは得意ではないが、気持ちが声の調子、仕草、態度、表情などに表われる方
など、いろんな方がいて、一筋縄ではいきません。
そこで、ヘルパーは、利用者さんの意思表示の特性・傾向をよく知ることが求められます。その上で、ヘルパーは、自らの五感を研ぎ澄まして、利用者さんの気持ちを把握しようとします。また、適宜、「楽しいですか」などと尋ねたりもします。そして、利用者さんが満足していないようだと気付いたら、支援の在り方(支援内容、言動、態度等)を改善していきます。
このように、ヘルパーは、利用者さんと関わる中で、常に自らの支援の在り方を改善する努力をしていくことが求められますが、こうした継続的な努力を通じ、ヘルパー自身が成長することができると、私たちは考えます。