移動支援あれこれ(5)
ヘルパーのAさんは、知的障害のある方(利用者さん)の移動支援で、葛西臨海公園に行きました。利用者さんは、帰路、カレー店で、カツカレーを選び、食べました。
外出中に何を食べるかは、利用者さん自身が決めます。
例えば、何を食べたいかを自ら言葉に出せる利用者さんもいれば、選択肢を示せばその中から食べたい物を言える利用者さんもいます。あるいは、写真つきのメニューがあれば食べたい物を指差すことができる利用者さんもいます。ヘルパーは、相手に応じて、必要な支援を行います。
また、ヘルパーは、利用者さんの健康のため、注文する料理の内容や量について助言することもあります。
このように、ヘルパーは、利用者さんに様々な支援や助言をしますが、何を食べるかを決めるのは、利用者さん自身です。利用者さんの自己決定を尊重するというヘルパーの基本的姿勢が、こうした場面に現れているのです。