日別アーカイブ: 2017年2月9日

移動支援のあれこれ(4)

ヘルパーのAさんは、知的障害のある方(利用者さん)の移動支援で、葛西臨海公園に行きました。往復には電車を使い、切符を買う時は、利用者さんが硬貨を券売機に入れ、Aさんがタッチパネルの操作を行いました。

ヘルパーは、利用者さんができることを少しずつでも増やしていくようなかかわりをするように努めています。今回、券売機で切符を買った時のように、利用者さんが、手順の全部を独力ではできないにしても、助言や手助けがあればできることもあります。また、繰り返し挑戦を促しているうちにできるようになることもあります。

このように、ヘルパーは、新しいことに対する利用者さんの挑戦を促します。そして、うまくいった時は、共に喜びます。

一方、ヘルパーは、利用者さんができることは敢えて行いません。なぜなら、もし、利用者さんができることまで、ヘルパーが助けてしまったら、利用者さんの自立への意欲を削ぐことになるかもしれないからです。

このようにヘルパーがかかわることによって、できることは自分でやりたいという利用者さんの気持ちが育まれ、尊重されることにもなると、私たちは考えています。