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東京コロニーとお付き合いしていただいている、法政大学現代福祉学部で
教員をされている佐野先生より、ゼミ学生チームと「ころ・ころ」でコラボして
コオロギパンを試作してみませんか、という話がきっかけです。

元々、佐野先生は東南アジアの障害者事情にも詳しく、
国際交流を通じて事業連携などに取組めないかと思案されていました。
「ころ・ころ」も、今回の試作を通じて、昆虫を食材にした商品を
もっと広めること、さらに障害者の所得支援に繋がれば、連携事業として
成立するのではと期待しているところです。

まず、そのコオロギがいかに優れたタンパク源かというと…
◆1kgのタンパク質を生産するのに必要なエサの量
牛…10kg、豚…5kg、コオロギ…1.7kg
◆体重を1kg増加させるのに必要な水
牛…22,000L、豚…3,500L、コオロギ…4L
◆体重当たりの温室効果ガス排出量
牛…2,200g、豚…1,100g、コオロギ…100g

との事です。コオロギすごい!!

さっそく、ご提供いただいた食用コオロギを使った商品の試作に入り、試行錯誤の末、
こおろぎパン、こおろぎオートミールクッキー、こおろぎパウンドケーキの3つの商品が完成。
パンとパウンドケーキにはコオロギパウダーを、クッキーには丸のままの乾燥コオロギを
ミキサーで砕いて使用しました。

これを、三菱地所様での販売会で試作品として提供させていただく事になりました。
三菱地所様はSDGsの取り組みのひとつとして、社員食堂にて大豆ミートメニューの
提供や、コオロギせんべいの試食等の試みをすでに行っており、
快く賛同してくださいました。

衛生面の問題で、販売会時にその場で食べていただくのは難しいため、
他のパンと同様にしっかり包装し、みなさんにお持ち帰りいただく事になりました。

販売会当日には、法政大学のゼミ学生さんも参加し、コオロギ商品のアピールを
行っていただきました。

昆虫という事に拒否反応を示す方もいらっしゃいましたが、
興味を持っていただける方が多数だったように思います。

試作品をお持ち帰りいただいた方々に、担当の方がアンケートを取ってくださり、
結果を見るとポジティブな意見もネガティブな意見も様々。

今後どう展開するかはまだわかりませんが、アンケートの意見をもとに、
さらに改良されたコオロギ商品が「ころ・ころ」から誕生するかもしれません。

三菱地所様での陳列風景

コロニー中野 ベーカリー ころ・ころ
ブログ作成:MORIYAMA
パン製作:Hara■■■
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