トーコロ青葉ワークセンター

あなたの働きたいを応援します

2012年度上半期事業報告の概要

| 0件のコメント

2012.12.01

青葉通信12月号 巻頭言

事業所長 武者明彦

 師走を迎え冬らしい寒さの日が多くなってきました。昨年などはイチョウの木全体が黄色く変身する前にそれぞれに散ってしまい、もうひとつの感がありましたが、今年は今頃になってようやく、木々が色鮮やかに変わってきたように思います。日中の日当たりと夜の気温の低さとが、鮮やかな紅葉の条件とのこと。もう少し晩秋の余韻を楽しみたいと思います。さて本稿では、上半期の事業報告をさせていただきます。

 ************

 トーコロ青葉ワークセンターは、多機能型事業所として就労移行支援事業、就労継続支援B型事業の二つの事業を実施していますが、障害者自立支援法の経過期間が終了する2012年3月31日をもって、併設事業のトーコロ青葉第三ワークセンター(精神障害者通所授産施設、定員25名)が施設閉鎖したことに伴い、2012年4月1日から、就労継続支援B型事業の定員を増やし、利用者の受け皿としました。

また、当センターの総利用定員は65名から95名に大幅に増加することに対応するため、前年度末に組織、フロア、従業員の配置などを見直し、必要な改修やフロアの移動、人事異動などを実施し、準備を行いました。

今年度の重点目標の上半期における達成状況、および当期中に新たに実施した事業は、以下のとおりでした。これらの事業内容は、ホームページ、および広報誌「青葉通信」を毎月発行し、新鮮な情報をタイムリーに発信することに努めました。

① 組織、フロア、従業員配置の主な変更内容

基本的には、各フロアを就労支援事業ごと(課、係単位)に対応させ、それぞれの係がワンフロアで支援できる体制としました。1階は就労移行支援事業(支援課)に、2、3、4階は就労継続支援B型事業(事業課)のそれぞれの作業グループ(係)に対応させることとしました。

② 就労継続支援B型事業(定員80名)

従来の50名から80名に定員変更を行い、トーコロ青葉第三ワークセンターの利用者のうち当施設での継続就労を希望する利用者についての受け皿としました。また、新たな利用希望者にも対応できるよう、支援体制を充実させました。

就労支援事業の売上高はメールサービス、清掃、防災(物品販売)3部門合計で前年度実績を上回り、本年度目標もほぼ達成することが出来ました。しかし加工高では、何れも未達成に終わり収益が悪化しています。主事業のメールサービス事業は市場環境が厳しさを増す中で仕事の確保、差益確保がますます困難になってきています。防災(物品販売)事業は当期新たに東北の被災地施設の商品の仕入れ販売を行いました。また清掃事業は葛飾福祉工場の八潮配送センターの清掃受託を行ったほか、高齢者施設でのベッドメイク作業、スーパーマーケット(コープとうきょう)におけるバックヤード業務など、外部に出向いての作業が定着してきました。

③ 就労移行支援事業(定員15名)

閉鎖したトーコロ青葉第三ワークセンターの利用者のうち就労移行を目指す利用者を新たに受け入れるため、就労支援担当の係(支援係)を新たに組織し、より専門的な支援が行えるようにしました。グループによる就労を軸に、単独では就労が困難な利用者でも、複数の利用者が役割分担しながら総合力で仕事ができるよう事前訓練を実施し、可能な限りチームとして雇用してもらえるよう支援しています。また、各自治体の就労支援、相談機関との連携を密にし、雇用に結びつける機会を増やしています。こうした取り組みの結果、当期は3名が就職できました。また新たな動きとして、企業が母体の就労支援事業所への利用変更を行う利用者が出てきており、連携して就職を支援する方向です。

 ************

新しい会計制度の下での初めての決算で、事務方には大変なご苦労をかけました。制度が変わったり、会計制度が変わったりするたびに対応するのは大変なことです。これだけ頻繁に制度が変わるのは、基本の制度設計に問題があるのだ、と思わざるを得ません。来年度には「障害者自立支援法」改め、「障害者総合支援法」が施行されます。制度が変わるたびにだんだんに良くなるのなら苦労する甲斐もあるというものですが、今回の制度も泰山鳴動して鼠一匹の感が拭えません。

 

コメントを残す

必須欄は * がついています


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください