2013.05.01
青葉通信5月号 巻頭言
事業所長 武者明彦
近くを流れる空堀川の両岸が、菜の花の群生で黄色に染まっています。一年で一番良い季節になりましたね。さて、決算の作業もほぼ目処が立ってきましたので、昨年度(2012年度)を振り返り、新しい年度(2013年度)の課題を確認したいと思います。
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今年度の重点目標の達成状況、および当期中に新たに実施した事業は、以下のとおりでした。これらの事業の内容は、ホームページや毎月発行している「青葉通信」を通じて、新鮮な情報をタイムリーに発信しています。
① 就労継続支援B型事業(定員80名)
従来の50名から80名に定員変更を行い、2012年3月31日で事業閉鎖したトーコロ青葉第三ワークセンターの利用者のうち、継続就労を希望する方の受け皿としました。また、新たな利用希望者にも対応できるよう、支援体制を充実させました。就労支援事業(作業活動)の売上高は3部門合計で前年度実績、本年度目標を達成することが出来ました。しかし工賃の原資となる加工高では、何れも未達成に終わり収益が悪化しています。
防災(物品販売)事業は今年度新たに東日本大震災の被災地施設の商品を仕入れ、店頭販売を開始しました。また、今年度は外部に出向いての作業に積極的に取り組みました。葛飾福祉工場八潮配送センターの清掃作業、高齢者施設でのベッドメイク作業、スーパーマーケット(コープとうきょう石神井センター)の仕分け業務などです。コープとうきょうでの業務は、作業の中心となる利用者が相次いで就職したため、ローテーションが組めなくなり、前年度末をもって契約を終了しました。今年度新たに、ヤマトメール便のポスティング作業を開始しました。利用者一人当たりの平均月額工賃は27,505円でした。
② 就労移行支援事業(定員15名)
施設閉鎖したトーコロ青葉第三ワークセンターの利用者のうち就労移行を目指す利用者を受け入れるため、就労支援担当の係(支援係)を新たに組織し、より専門的な支援を行うことができるようにしました。その結果、今年度は8名が就職できました。利用者一人当たりの平均月額工賃は20,775円でした。
前年度1年間の取り組みの結果を踏まえ、5月1日付で、運営体制の一部見直しを行いました。これまでは事業課に就労継続支援の4つ係が所属していましたが、より良い利用者支援を目指す観点から、うち1つを営業課に所属変更することで、管理職間の役割を平準化することが目的の一つです。また、作業中心のフロア、プログラムなどを利用しながら作業を行うフロアと、係ごとの特徴があることから、利用目的に沿った支援ができるよう、係長の役割も見直すことにいたしました。見直しの内容は以下の通りです。
① メール作業の前工程を担う防災入力係(情報処理室)は、これまでは事業課の所属でしたが、営業課に所属変更になります。高度化するお客様の要望に対応することも目的の一つです。
② 防災事業係とメールサービス係の担当係長が交替します。具体的には防災事業係長は高塚から國吉に、メールサービス係長は國吉から高塚に変更になります。
このことに伴う、他の従業員の異動はありません。また利用者の皆さんの役割も今まで通りですので安心してください。
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今年度も個別支援計画の見直し面談が始まっています。当センターで活動支援の場面のみならず、ご家庭での生活場面においても今後の展望を持ちながら、一人ひとりが、夢の実現に近づくことができるよう、確認しあう大切な機会ですので、ご参加をよろしくお願いします。