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防災の日にあたって

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2013.09.01

青葉通信 9月号 巻頭言

 事業所長 武者明彦

コスモス10

9月に入り、朝夕はだいぶ過ごしやすくなってきました。ヒマワリ色のキバナコスモスが夏の名残と本当の秋とをつないでくれているようです。今日から9月、9月1日は防災の日。と言う事で防災について考える良い機会なので、本稿は当センターの防災をテーマにまとめてみました。

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 ① ヘルプマーク、ヘルプ手帳をご活用ください

先日利用者の皆さんに「ヘルプマーク」と「ヘルプ手帳」をお配りしました。「ヘルプマーク」は東京都福祉保健局が、外見からは分かりにくい障害のある方が、周囲に配慮を必要としていることを知らせるために作ったもので、都営地下鉄の駅などで配布して優先席に座りやすくしようとするものです。「ヘルプマーク」には、名前や連絡先、困ったときに呼んでほしい人の名前などを記入できるシールも付いています。一方「ヘルプ手帳」は、東京コロニーが独自に作ったもので、かかりつけの病院や、普段飲んでいる薬の情報、必要な支援内容などをあらかじめ記入しておき、災害時などの支援に役立ててもらおうとするものです。この手帳には安否情報の登録や確認方法なども解説してあるので、何か困った時の助けに、普段から持ち歩いていただくことをお勧めしています。

 

② 非常トイレ(マンホール対応型ワイドタイプ[車いす用]トイレ)を購入しました

災害への備えを充実させるために、赤い羽根共同募金の助成を受けて、非常時に車いす利用者も使うことができる簡易トイレを導入しました。災害時には飲料水や食料の確保と、トイレの確保が大きな問題になりますが、とりわけ車いす利用者にとってトイレの問題は深刻です。当センターが導入したトイレは、屋外のマンホール上にトイレを設置しその周囲に簡易的な部屋(もちろん屋根もついている)を組み立てて使用するタイプのものです。

また、今年5月にはイーバックチェアーも導入しました。この装置は身体が不自由な方、歩行が困難な方々をエレベーター等が使用できない非常時等に、階段を使用して安全、円滑、迅速に建物外へと避難させることができるイス形の装置です。一人の介助者がいれば使えるタイプなので、人手が確保しにくい非常時にも頼りになります。こうした設備は使わないに越したことはありませんが、いつでも使えるように練習しておく必要があります。

 

③ BCPって何?

事業継続計画(Business Continuity Plan)の事で、3.11東日本大震災の後よく耳にするようになりました。大規模自然災害や、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合でも、事業資産の損害を最小限度にとどめながら事業継続をし、なるべく早く復旧できるようにするため、企業などがあらかじめ作っておく計画の事です。あまり想定したくないようなことですが、こうした計画を作っておくことで、実際にそうした事態が起こってしまった場合でも落ちついて対応できるようになる事、また計画を作る過程で、現在の事業を改めて見直すことができる事などが、メリットとして挙げられています。

そんなわけで、当センターのBCPを作ってみようと言う事になり、さっそく着手し始めました。当センターがPCBを策定し運用する目的は、緊急時においても事業を継続できるようあらかじめ準備しておくことで、利用者の安全、従業員の雇用、顧客からの信用、地域への貢献、の4つを守ろうとするものです。この計画は最終的には一つのファイルにまとめ上げ、緊急の持ち出しリストの中に加えます。BCP策定の過程で、利用者の皆さんの緊急時の連絡先や、必要とする支援などをお尋ねすることがあるかもしれませんが、その時には、ご協力をお願いします。

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 先週の土曜日から今週いっぱい、情報処理室の従業員が、岩手県陸前高田市への生活支援に入っています。JDFの組織的な支援は今年度で終わるとのことですが、被災地の皆さんが、少しでも早く不自由を感じない生活に戻ることができるよう、当法人としてのお手伝いができればと思っています。夏の疲れが出るころです。よく睡眠をとって風邪など引かないように気をつけたいものです。IMG_7940

 

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