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2015年度上半期事業結果の概要(2015年4月1日から2015年9月30日)

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紅葉が市街地にも少しずつ降りてきました。イチョウやカエデはこれからで、今月下旬が見ごろでしょうか。昨年初めて行った平林寺(新座市)に今年も行ってみようかと思っています。平林寺で紅葉狩りを堪能した後は、道を挟んだ向かい側にある睡足軒で野点の呈茶サービスが受けられます。秋の週末ぜひ立ち寄ってみることをお勧めします。さて、本稿では上半期の事業結果について、その概要をご報告いたします。

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≪事業の総括≫

前年度実施した福祉サービス第三者評価の結果をふまえ、より良いサービス提供ができるよう改善に取り組みました。家族と同居する利用者が多い中、利用者とその家族の高齢化が著しく進んでおり、家族による支援が困難になると思われる利用者が増えています。上半期の個別面談では、自立生活を視野に入れた支援ができるよう、計画相談事業者や各自治体の生活支援機関などと連携して支えることを念頭においた支援計画としました。また、障害のある児童が放課後や長期休暇中に利用できる「放課後等デイサービス事業」を立ち上げる準備を行いました。事業内容や利用者の状況について、毎月「青葉通信」とホームページを通じて広報を行いました。

① 就労継続支援B型事業(定員87名)

在籍者が87名定員を超える状況が続いており、実習依頼や利用希望者も増えています。一方、予定外の退所者も出ており、給付費収入が前年度実績を下回る事態も生じています。

本年度は、通所が困難な利用希望者にも在宅での支援に対応できる体制をつくり、受け入れを進める準備を行いました。在宅での作業は入力業務を想定するため、PCやネットワークの環境も利用者個別の状況を反映させながら構築することとしました。下半期には、事前に在宅や、特別支援学校内での実習を実施し、利用に繋げる方向です。

就労支援事業の売上高は、メールサービス事業を中心に前年度実績を何とか維持してきましたが、重要な取引先からの定期物の受注が途切れる事態が相次いで生じ、売上高に影響が出始めています。営業員3名体制とし受注体制の強化を行い、新規顧客の確保や、取引実績が上がっていない既存顧客の深耕を中心に受注活動を活発化させることとしています。合わせて、差益確保を常に意識し、物品販売や施設外での受託作業などにも仕事の幅を広げて行きます。

② 就労移行支援事業(定員8名)

専門の就労支援者がかかわることで就労実績が着実に上がっている一方、新規の利用希望者が少なく、在籍者が定員を下回る状況が続いています。前年度下半期から、清掃に特化した就労訓練を行っている事業所として、支援者向け業務案内パンフや利用希望を促すチラシを作成し、ハローワークや特別支援学校、就労支援事業所などに積極的に働きかけを行っているところですが、利用に結び付いていません。本期は職場定着支援に力を注いでいるところですが、下半期に向けては、障害者の雇用に意欲を持つ企業に有益な提案を行う活動などを通じて、利用者確保に繋げます。また、各自治体の就労支援機関、相談支援機関等との連携を密にし、協力して就労及び定着支援を行うよう働きかけて行きます。

③ その他の事業

本年度当初、新たに西東京市に開設された「天神山グループホーム」のバックアップ施設として、連携して生活場面の支援を行いました。

本年度下半期には、障害のある児童が放課後や長期休暇中に利用できる「放課後等デイサービス事業」を立ち上げる準備を行います。

 

≪事業結果の概要≫

 ① 予算対比

予算との対比では、就労移行支援事業の利用者が定員に届かない状況が続いており、収入が予算を大幅に下回りました。就労継続支援B型事業は、ほぼ予算どおりに推移しています。

下半期に放課後等デイサービス事業を実施するに当たり、非常勤従業員の確保や改修工事などが先行して必要となるため、補正予算を組んで対応することとします。

② 売上高・加工高

営業活動の結果得られた就労支援事業全体の売上高は4,867万円で前年度に対する伸び率は96.3%でした。工賃の基となる加工高は2,083万円で伸び率は91.6%でした。就労支援事業の収支は1,870千円の黒字を計上することができました。

③ 利用者の推移

期中に7名が新規に利用を開始し、6名が退所したため1名増となりました。当期は就労移行支援事業を通じて2名が就職を果たしました。

④ 処遇状況

利用者の工賃向上に向けた計画を策定し、可能な限りの改定を行いました。工賃の見直しが必要な利用者について、作業評価に基づき改訂を実施しました。

また、従業員の処遇改善のために、福祉・介護職員処遇改善加算を申請しました。従業員の給与は一定額の改定を実施しました。夏季賞与は利用者、従業員ともに1.0ヶ月を支給しました。

⑤ 福利厚生

4月3日に多磨全生園で花見を、6月5日に赤城クローネンベルクへの日帰り旅行を、7月31日に暑気払いを、互助会の企画で実施しました。10月3日に開催予定の青葉祭については利用者も含む実行委員会を組織して準備を始めました。

⑥ 組織・人事

支援課に課長を置き、担当係を超えた支援や生活の場での支援が必要な場合に、組織横断的に担当従業員のバックアップができる体制としました。

下半期開設を目指して放課後等デイサービス事業の準備を進めました。

⑦ 教育・研修

法人内研修を含む6コースの研修に、非常勤従業員を含む延べ10名を参加させました。

外部研修として、社会福祉法人施設会計基礎実務研修会、マイナンバー制度の研修、ダウン症の成人期対応セミナーに参加させました。

内部研修として、法人が行う新人研修会、ゼンコロ主催の精神障害者、発達障害者支援研修、山形コロニーへ放課後等デイサービス事業の見学研修に参加させました。

⑧ 設備

自己資金による事業として、営業用車両1台、宛名印刷機2台、ファイルサーバー1台を導入し、また既設エレベーターの制御盤交換工事を行いました。

補助事業として、東京都共同募金会の補助を受け、パソコンプログラム用のPC3セットを新規導入しました。

⑨ 地域交流

東村山市障害福祉計画推進部会に委員を送り、地域の障害者施策作りに積極的に参画しました。また、東村山市障害者地域自立生活支援センター運営連絡会、あんしんネットワーク会議、市内の精神障害者関連団体が集うケア検討会などに委員を送り、ネットワークづくり、情報収集に努めました。市内小、中学校の体験学習受入れ、近隣老人施設でのボランティア、地元自治会との交流、近隣地域の清掃、青葉祭などを通じ、地域住民との交流を深めました。

⑩ 定例会議の開催

部課長会(月1回)、幹部会(月1回)、全体会議(月1回)、営業課会、各係会を実施しました。方針の周知徹底、利用者の問題解決を綿密に行いました。毎月初めに全体朝礼を行いました。

⑪ 防災・安全・衛生

大規模災害時にも事業継続ができるよう、事業継続計画(BCP)の改定を行い、6月30日改訂(第1-2版)としました。

防災訓練を3回実施しました。4月30日には地震時を想定した訓練として実施し、多くの利用者が起震車を体験しました。安全衛生委員会を6回実施しました。

職場内の安全衛生点検を毎月実施し、事故のない職場環境を維持しました。春の健康診断を実施しました。保存水、非常食等の防災備品の補充を計画的に行いました。帰宅困難者の受け入れを想定し10%程度の備蓄を増やしました。

 

以上、上半期の事業概要をお知らせしましたが、12月号ではサービス各部門、フロアごとの支援内容の取組結果についてお知らせいたします。

下半期の取り組みとしては、受注の確保と、就労移行支援事業に新たな利用者を受入れ利用定員充足に努めること、及び放課後等デイサービス事業のスムーズな立ち上げが重点課題になります。

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感染症の発生が既に報告されているようです。11月から12月にかけてはノロウイルスなどの感染性胃腸炎、12月から3月ごろまではインフルエンザの流行が心配される時期に当たります。先日インフルエンザの予防接種を受けた人も多いと思いますが、手洗いやうがいなどの自衛も大事ですね。また発熱、発疹、下痢、おう吐時は無理して通所せずに、速やかに受診することをお勧めします。

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