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中期事業計画について(2015(平成27)年度~2024(平成36)年度)

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2016.1.15

青葉通信1月号巻頭言

事業所長 武者明彦

今年の年末年始は穏やかな日が続くと思っていたら、ここ数日は急に寒気が強まってきたようです。花の少ない季節なので、椿の真っ赤な花とつややかな葉がとても新鮮に目に映ります。さて、本稿では当センターの中期事業計画案について、その概要をご報告いたします。

社会福祉法人東京コロニーとしての中期事業計画は、2012(平成24)年度から2016(平成28)年度までの5年間をもってすでに策定してあ り、来年度2016年度が最終年度になっています。現在、国の財政状況が厳しいことから社会保障制度の様々な見直しが進んでおり、社会福祉施策でも、総合 支援法3年後の見直しの論議において、介護保険との統合を視野に入れた論議が行われています。また、法人としても、多くの事業所で建替えなどの大きな事業 を控えていることもあり、関連して新しい福祉サービス事業を展開する計画も必要になりました。こうした事から、計画途中ではありますが、本年度(2015 年度)を起点とし、向こう10年間を見通した中期計画を策定し、法人全体の運営指針とすることになりました。

この間、当センターとしての中期事業計画を検討してきましたが、大きな柱は以下の内容です。

1.就労事業(活動)等

利用者の自立支援の上で就労事業を確実なものにすることが重要な柱です。就労支援事業の損益を毎年黒字で推移できるようにし、工賃の向上を目指します。当面の目標は、時間給レベルで東京都の最低賃金の三分の一を支給できるようにすることとします。

①ミスにより仕事を失うことがないように、品質管理を最優先課題として取り組みます。

②営業を強化し既存顧客からの受注拡大を目指すとともに、新規顧客の開拓を行い、売上高の早期の回復を目指します。

③Pマークを取得していることから、教育研修を継続して行い、個人情報保護の意識を高めます。

④メールサービス事業に代わる新規事業を開拓します。

⑤可能な限り外部作業に取り組みます。

2.福祉事業(活動)等

利用者のご家族の高齢化が進んでいることを念頭におき、緊急度合いの高い利用者について、なるべく早い段階から外部の支援機関等と連携して自立生活を視野に入れた支援計画を策定し支援します。

①通所が困難な在宅での利用希望者にも対応できる体制を整え、受け入れて行きます。

②プログラム活動は要望に応じた形で取り組み、QOLをさらに高め地域生活を充実させていきます。

③ベッドメイク等のボランティア活動を通じて地域に貢献し、地域に密着した活動を継続していきます。

④就労移行支援事業の定員を見直すとともに、定員充足を行います。より幅広い就労ニーズに対応できる支援を目指します。

⑤放課後等デイサービス事業の充実を図ります。卒業後の就労可能性につなげるため、就労移行支援事業との連携、就労支援センターとの連携を強化します。

3.施設整備、設備整備等

計画的に老朽化した設備の入れ替えを行います。また、各所に老朽箇所が観られることから、建物の修繕についても必要になる事が想定されます。国庫補助の申請を念頭におき、自己資金分相当額の積み立てを行う必要があります。

①メール事業に検査設備を導入し、精度の高い入出力体制を作ります。(2016年度)

②故障の多いコピー機を入れ替えます。(2017年度)

③老朽化した車両について計画的に入れ替えを行います。その際には助成団体に申請することを念頭におき、環境に配慮した機種を選定します。(2018年度)

④3階相当分のエアコンは耐用年数を大幅に超えており、故障も起きていることから入れ替えを予定します。(2020年度)

⑤建物については築後25年を経過しており、雨漏りや外壁の劣化が激しいことから時機を見て大規模または中規模修繕を行います。

4.資金・財務等

施設建設時の借り入れについて引き続き確実に返済を行うとともに、将来必要となる退職金や、修繕のための資金の積み立てを計画的に行い、従業員が安心して長期に働くことができる財務体質を目指します。

①年間予算を確実に執行していきます。

②資金繰り会議に基づく計画を確実に遂行します。

③従業員の処遇改善を行います。人件費については中長期的なシミュレーションを行い、計画的に採用できるようにします。

④コスト意識を高める取り組みを続け、経費節減、効率化を図ります。

今年の冬は気候が良いので、外に出かける機会も多いように思います。一歩外に出ると、一時ほどではありませんがマスクをかけた人が目立ちます。人の込み合うところでの自衛も大事ですね。正月休みの疲れも出るころなので、健康管理に気を付けて、冬を楽しみましょう。

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