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2011年度上半期の事業状況について

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青葉通信12月号 巻頭言

                         2011.12.01

事業所長 武者明彦

2011年度上半期の事業状況について

 街場にも紅葉が下りて、ドウダンツツジの燃えるような赤が一際目を引きます。今号では、今年度上半期の事業状況について報告させていただきます。

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  本年度は、当センターが障害者自立支援法に基づく事業に移行して5年度目となります(第三ワークセンターを除く)。今年度の重点目標の上半期(2011年4月1日から2011年9月30日まで)における達成状況、および当期中に新たに実施した事業は、以下のとおりでした。なお事業内容は、ホームページや広報誌「青葉通信」を通じて新鮮な情報をタイムリーに発信することに努めました。

●事業ごとの特徴的な取り組みは以下の通りでした。

1.就労移行支援事業

前年度から支援課就労支援係を設けて本格的な活動をはじめました。グループによる就労を軸に、単独では就労が困難な利用者でも、複数の利用者が役割分担しながら総合力で仕事ができるよう事前訓練を実施し、チームとして雇用してもらえるよう支援しています。また、各自治体の就労支援、相談機関との連携を密にし、雇用に結びつける機会を増やしています。当期は4名が就職できましたが、うち3名は就労移行支援およびトーコロ青葉第三ワークセンターの利用者からなる、グループでの雇用でした。

2.就労継続支援B型事業

個別面談などを通じ利用者一人ひとりの個別目標を家族と共有し、個々の利用目的に沿った支援を行うように努めているところです。従来からメールサービス課を中心に、作業活動に重点をおいた日中活動支援を行ってきています。プログラム活動も当センターの重要な支援の柱になっているので、作業活動とプログラム活動のバランスをとりながら、さらに充実した支援ができるよう工夫しています。今年3月11日の東日本大震災以降、危機回避の観点から、遠方への外出を伴うプログラムの一部を中止しました。併せて前年度まで土、日に実施していたサークル活動は、従業員の休日勤務体制を維持することが困難なこともあって、今年度は実施しないこととしました。中止したサークル活動の一部は利用日のプログラムとして実施する方向で数回試行し、参加状況などを見ながら順次導入してゆくこととしました。

3.トーコロ青葉第三ワークセンター(精神障害者通所授産施設)

精神障害者に特化した就労継続支援B型事業に移行する計画でしたが、東京都との協議の結果、多機能型事業所の定員変更を行い利用者の受け入れ先を確保した上で、今年度末を持って施設閉鎖とする申請を行うこととしました。

4.その他の事業

従業員の専門性を高める取り組みとして教育・研修を実施しました。精神障害、高次脳機能障害、境界性パーソナリティー障害、PTSD、高齢化したダウン症などの障害特性についての知識習得、SST、家族支援、対人援助技術など支援技術習得のための研修などに積極的に参加させ実践に役立てています。非常時の対策として、3日分の飲料水と食料の備蓄、従業員と利用者全員分のヘルメットを部署ごとに配備、玄関にAED(自動体外式除細動器)の設置を行いました。

地域との交流を積極的に進めました。東村山市障害福祉計画推進部会に委員を送り、地域の障害者施策作りに積極的に参加しています。また、東村山市障害者地域自立生活支援センター運営連絡会、あんしんネットワーク会議、市内の精神障害者関連団体が集うケア検討会などに委員を送り、ネットワークづくり、情報収集に努めました。市内小、中学校の体験学習受け入れ、近隣老人施設でのボランティア、地元自治会との交流、青葉祭などを通じ、地域住民との交流を深めています。

●来年度に向けて

1.トーコロ青葉ワークセンター(多機能型事業所)について

就労移行支援事業(定員15名)、就労継続支援B型事業(定員50名)を実施していますが、B型事業の定員を80名に増やし、多機能型事業合計では95名の定員とする方向で申請を行うこととしました。実施時期は来年4月1日を予定しています。

2.トーコロ青葉第三ワークセンター(精神障害者通所授産施設)について

多機能型事業の定員を増やし受け入れ先を確保したうえで、今年度中をもって事業閉鎖する予定です。現在の第三ワークセンター利用者については、年末をめどに、多機能型事業の就労移行支援と就労継続支援B型の何れかの事業を選択していただくことになります。受給者証の申請など利用にあたっての手続きが必要になるので、移行説明会や個別面談などを通じてスムーズに移行できるよう支援を行います。

3.生活介護事業について

利用者の1日の過ごし方が多様になってきている実情を踏まえ、本年度は生活介護事業を立ち上げ、作業中心の過ごし方が難しい利用者や、常時見守りが必要な利用者について、創作活動やプログラム活動を中心に支援することを計画しましたが、利用者ご家族との面談等を通じてニーズ調査を行った結果、利用希望者がいなかったことから、来年度の実施を見送ることとしました。

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冬本番を迎えます。乾燥した日が続き風邪やインフルエンザの流行が心配されます。予防接種を受けた人も多いと思いますが、油断は大敵、バランスの良い食事と睡眠で乗り切りましょう。

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