2019年4月13日(土)にじゅさん連(東京都精神障害者就労系事業所連絡会)で企画された、千葉県香取市にある社会福祉法人福祉楽団「恋する豚研究所」の事業所見学会に、六川所長、橋川課長、深澤、兎川が参加しました。
「恋する豚研究所」とは、自社開発の餌にこだわった健康で美味しい豚を育て、加工から販売までを行っている施設で、豚肉を使った定食やハムやソーセージが人気となっています。社名の「恋する」とは、恋をすれば、健やかで美味しい豚が育つのではないかと想像して名付けられたそうです。
「恋する豚研究所」の建物は、木を基調とした素敵なデザインで、敷地内には芝生の広場があり、バドミントンや縄跳びなどの貸し出しもありました。1階が精肉工場、2階は食堂となっていて、豚肉を使った食事を頂くことができます。こちらの建物が栗原協働支援センター(就労継続支援A型施設)で、現在25名の方が雇用契約を結び、清掃や食器の洗浄、ハムやソーセージの製造などの仕事を行っています。1階の工場は休日のため見学はできませんでしたが、建物内の清掃をされている利用者の方が「いらっしゃいませ」と心のこもった挨拶で迎えてくださったことが印象的でした。
昼食は、2階の食堂にて人気のしゃぶしゃぶ定食をいただきました。定食は一人一鍋のスタイルで豚肉と地元新鮮野菜がセットになっています。柔らかく甘みのある豚肉と新鮮な野菜を美味しく頂きました。お昼のピーク時には、食堂に入るための行列ができて、人気の高さを感じました。食堂内には、ハムやソーセージなどの自社商品や、地域の特産品などを購入できるショップもあり、そちらも賑わっていました。
昼食後は、敷地内にある栗源第一薪炭供給所(就労継続支援B型)の見学と、協働支援課の山根さんからお話を伺いました。B型施設では、農業と自我型林業を展開し、荒れている里山や休耕地の保全を行っています。現在20名の方が利用し、農作業や森林整備作業、スイートポテトの製造・販売の仕事をされています。
最後に山根さんから、自社商品の販売について、貴重なお話を伺いました。「恋する豚研究所」では、商品を販売する際のイメージを大切にされており、施設の建物やハムやソーセージのパッケージなど、こだわりのデザインになっています。また、食堂には看板を掲げていないため、「恋する豚研究所」が食堂と結びつかないお客様もいる様ですが、イメージのためにあえて看板は掲げず、「恋する豚研究所」を気に入ったリピーターのお客様に喜んでもらえるようなお店作りを行っている様です。商品イメージは、接客や身だしなみが大きく関わっているため、利用者の方への教育を大切にされているという説明もありました。
以上のお話を伺い、自社商品を販売するという取り組みは、品質の高い商品をつくることと併せて、商品をどのように販売するのかといったイメージが大切であることを学びました。青葉では自社商品の販売は行っていませんが、お客様のために品質を高めていくことについては共通の思いであることを感じました。今回の見学会で学んだことを、今後の活動に活かしていきたいと思います。(兎川)