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2014年度の支援目標

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2014.03.01

青葉通信 3月号 巻頭言

 事業所長 武者明彦

    7D2012.06.07 00

ソチ冬季オリンピックのテレビ観戦で寝不足気味でしたが、印象に残る多くのシーンを残してお祭り騒ぎも終わり、ゆっくり眠れる夜が戻ってきました。路地には記録的な大雪の名残の雪の山が残っていますが、もうすぐ春も戻ってきます。

さて前号では、当センターの2014年度事業計画の骨格をお知らせしました。本稿では当センター各課、係の支援計画を紹介いたします。

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■  支援課

事務センター(コロニー東村山)や所内の各部署等との連携をとりながら、多岐にわたる業務を円滑に遂行します。あわせて、新規利用者の積極的な受け入れを進めます。

① 総務・厚生担当

施設の運営管理、安全管理、環境整備、受付業務、セキュリティ管理などの業務を行います。窓口対応や電話応対等の受付業務は、利用者の就労訓練の一環として行います。障害者総合支援法に基づく給付費の請求業務や給与計算等の事務処理業務、勤怠管理、入退所の手続きなどの業務を行います。健康診断、嘱託医による医療相談、看護師による健康相談の受付を行います。

新規利用希望者、見学者、実習希望者の受け入れ窓口となり、諸手続き及び本人、家族、特別支援学校、大学、支援機関等と受け入れ先との調整を行います。

プログラムについて、参加希望者の調整、ボランティアの受け入れを行います。本年度はスポーツ、ヨガ、手工芸、パソコン、散歩、読書、調理、歌う会、ボランティア、農作業の各プログラムを予定しますが、必要があれば見直し、新規導入などにも取り組みます。

② 支援係(就労移行支援担当)

単独では就労が困難な利用者でも、複数の利用者が役割分担しながら総合力で仕事ができるようチームを組んで事前訓練を実施し、採用意欲のある企業に対しては可能な限りグループで雇用するように提案するなど、就労機会を拡充できるような方向性を持った支援を行います。

就労移行支援を行う上で、利用者及びその家族と十分な情報交換を行う事に留意します。また、ハローワークや各地域の就労支援センターなど外部機関との連携を密に行い、効率良い支援ができるようにします。就労先、実習先確保の為、地域や企業との関係の構築に取り組みます。

就労移行支援プログラムについては、各部門と協力しながら中身の濃い内容をめざし充実化を図ります。また、事業所間での連携も密にして、就労に関する情報交換や情報収集を行い、就職活動につなげます。

■  営業課

① 営業担当

売上高目標は前年度並みを確保することにしています。中央官庁や自治体から、障害者優先調達推進法を念頭にしたと思われる発送や下請け作業などの商談が増えている一方、本年4月からの消費税増税に伴う駆け込み需要も一段落し、スポット的な受注が減ることが予想されるので、既存顧客の深耕や他部署の紹介などに今まで以上に力を注ぎます。また、新規事業の開拓、簡易作業の獲得にも積極的に動き、発送業務に留まらず情報処理、清掃、簡易作業等、幅広い業務の受注を目指し、作業の空きが出ないように努力します。

施設外での作業については、前年度に引き続き葛飾福祉工場ならびに八潮配送センターの清掃業務、高齢者施設でのベッドメイク作業、ヤマトメール便のポスティング作業などを受託します。また新規に東村山市内の小児クリニックと都営住宅自治会から、敷地内の草取りなど環境整備作業を受託できました。今後も近隣からの受託を増やす方向で営業を行います。

② 情報処理係(就労継続支援B型事業、A班)

前年度に導入したデジタル印刷機を活用して宛名出力などの前工程を短縮し、手作業部門に時間配分ができるよう工夫をして加工高確保を行います。新規に始まった大規模小売店舗チェーンの入力作業については、精度の高い業務を通して信頼を得られるよう取り組んでいきます。

利用者にも出力業務を担当してもらえるようにします。また、新たに利用者を受け入れることができるよう、PCを導入するなど作業環境を整備します。

 

■  事業課(就労継続支援B型事業)

中心事業であるメールサービス事業をはじめ、物品販売や施設外での受託作業など、係を超えて横断的な対応が必要な業務が増えている現状を踏まえ、係や班の名称変更を行います。各係に共通の課題と支援内容は、以下のとおりです。

《メールサービス事業》仕様書の確認や入荷数量のチェックを行う等の基本作業を徹底し、品質管理を最優先課題として取り組みます。業務の特性上個人情報を多く扱うことから、プライバシーマークを取得している意識をさらに高め、情報漏洩防止に努めます。照合等の高度な作業や複雑な工程を含む作業が増えてきていますが、利用者が中心になって取り組める作業を可能な限り増やします。

《ヤマトメール便配達事業》前年度下半期より知的障害者を中心にチーム編成して取り組んでいますが、予想以上の成果が得られていることから、課題を設けながらそのスキルをさらに高めていきます。清掃業務は、外部の専門業者から指導員を派遣してもらい研修を積み重ね、清掃技術のスキルアップを進めています。清掃業務に経験のある利用者がリーダーとなってチームを作り、新しい受託先からの信頼も応えることができるよう丁寧な作業を行います。当センターの館内清掃はこれまで通りのシフトで継続し、就労支援の柱とします。

《物品販売事業》東北の被災地支援のために始めた商品の店頭販売に加えて、新たに呑み込んでも安全な口腔ケア商品(オーラルピース)を障害者、高齢者、児童などの施設などへ販売を始めました。利用者にとっては貴重な接客の機会となっているので、今後も取扱う品目を増やすなどの工夫を行いながら継続します。

名称変更後の係名と所属する班、各係の重点目標は次の通りです。

① 一係(旧防災事業係、B班、C班)

基本作業に徹し、ミスロスを出さない環境作りを心掛けます。作業の内作率を高めるため、工程管理を充実させます。通所が不安定な利用者については、本人および家族の要望等を十分に受け止めながら、可能な限り通所できるように工夫をします。一般就労に関心のある利用者には、就労移行支援に移行できるよう就労意欲につながる支援をします。

② 二係(旧メールサービス係、D班、E班)

通常の作業に就ける利用者と、落ちついて作業に取り組むことが困難になっている利用者が混在する状況です。それぞれが作業に集中できるよう工夫しながら、係全体としての作業量維持を念頭において支援にあたります。また、作業活動への参加だけでなくプログラム活動への参加を促すなど、それぞれの利用者の興味を引き出し、豊かな日中活動ができるよう支援します。ミスロスの撲滅のため整理整頓など作業環境の維持を図るとともに、従業員の意識を高めます。

③ 三係(旧事業係、F班、G班)

一日あたりの利用者数が20人となることを目指し、積極的に新規利用者を受け入れます。また、安定した通所ができるよう関係機関と連携し支援にあたります。体調が不安定な利用者に対しては、嘱託医や医療機関のケースワーカーなどと連携し、速やかに対応し、必要に応じて面接や受診同行を行います。作業面においては、それぞれの得意な部分を引きだし、伸ばせるよう支援内容を組み立てます。SST(ソーシャルスキルズトレーニング=生活技能訓練)を行える体制を整えます。

 

■  組織及び施設・設備等整備計画

こうした支援体制を維持するために次の取り組みをします。

① 組織・人事(組織図後掲)

法人の人事異動に対応するとともに、幹部従業員の育成を急ぎます。各係の機能を見直して、名称変更を行います。

② 教育・研修

40歳を境として加齢に伴う利用者の障害の変化が顕著になっています。外部研修参加などを通じ従業員の支援力の向上に努めます。具体的には、自閉症、ダウン症、統合失調症、発達障害、難病、高次脳機能障害などの理解を深める研修を計画的に受講させ、家族支援や計画相談なども視野に入れた利用者支援ができるよう従業員のレベルアップを図ります。係ごとに研修テーマを設定し受講させますが、従業員数が限られていることから、年間を通じて計画的に参加できるよう調整を行います。

利用者個々の利用目的に沿った支援を行い、利用者と家族の満足度を高めていくことが従業員一人ひとりの役割であることを再確認し、知識・技術の習得に努めます。法人の表彰規程に則り、福祉専門職としての国家資格取得を推奨します。

③ 福利厚生

嘱託医、看護師と連携を密にし、利用者の心身の健康管理に役立てます。併せて、家族との相談も積極的に進めます。

年間行事として花見、暑気払い、青葉祭(9/27)、日帰り旅行(11/14)、忘年会、研修会(12/6)を実施します。互助会に事業の企画、運営を委託し、利用者が主体的に企画や運営に関わることができるよう支援を行います。

④ 防災・安全・衛生

大規模災害時にも事業継続ができるよう、事業継続計画(BCP)を策定し内容を充実させます。防災委員会・安全衛生委員会を月1回開催し、職場の安全を確保します。防災訓練を年6回実施し、うち2回は総合防災訓練とします。また、職場内の安全衛生点検を毎月実施し、事故のない職場作りを目指します。

危機管理マニュアルを活用し、非常時における利用者対応に努めます。保存水、非常食等の防災備品の補充を計画的に行います。緊急時の食事提供メニューをあらかじめ策定します。階段避難車イーバックチェア、マンホール対応型トイレ、AED等の訓練、講習を行います。健康診断を2回実施し、健康管理に努めます。

***

2013年度も3月一月を残すばかりとなりました。今年計画したことがやり残しにならないよう、ラストスパートの月です。3月はまた別れと出会いの月でもあります。2014年度を迎えるに当たり、法人全体の計画を実施するため人事異動が予定されています。また当センターにおいても組織の見直しやそれに伴う従業員の役割変更が予定されています。これからも、より良い事業所となることを目指して従業員一同気合を込めて頑張りますので、よろしくお願いします。

7D2012.06.07 341

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