岩手県陸前高田市での生活支援を終えて戻った、高村さんのレポートです。
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●支援活動期間:2012年9月3日(月)から9月8日(土)
●支援活動内容: 障がい者・高齢者の通院・買い物、同行介助・送迎などの生活支援
●支援活動を通じて感じたこと:
①防災上の観点から高台の山道に沿って多くの仮設住宅があり通院や買い物には車が必要となります。特に運転できない高齢者の方・病気であったり障がいを持っている方は生活しづらいと思われます。公共交通機関の整備拡充が急がれます。
②水没地域から離れた高台に新しい町が形成されつつあります。海側にあった店などが高台に移り新しく店を開き始めています。車の流れが変わり交通量の増加・復興整備による工事車両も多く運転には注意を要します。
③送迎は山道を縫って走ることも多く冬期の運転に慣れていない場合は非常に危険が伴うと思われます。安全管理についてJDF岩手いわて支援センターとの確認が必要です。
④被災地で活動するにあたり緊急時の対応・連絡を詳細に明記しておくことが重要です。
⑤ 今回、大雨警報の中、送迎に向かうことがありました。出発前に水没地域の幹線道路は避けるように指示をいただいたが送迎途中の場合、個人での判断は危険な場合も起こり得ます。事前に詳しいミーティングは必要と思われます。
⑥支援活動を終えて感じることは、震災の記憶の風化が進んでいることです。被災しなかった場所では過去の出来事として忘れさられようとしている気がします。実際に被災地に赴き現状を目の当たりにすると、これからこそ関心を失わず息の長い支援が必要であると感じました。また、現地で支援にあたった人の役割として被災地の様子を持ち帰り周りの方に伝える役目も重要であると思いました。
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高村さんお疲れ様でした。現地の今の様子や、支援にあたっての注意事項が簡潔に報告されていて、今後支援に入る皆さんへの貴重な情報になるものと思います。