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障害者計画相談支援事業の現状について

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2013.11.01

青葉通信 11月号 巻頭言

 事業所長 武者明彦

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東京コロニー前理事長で、当センターの初代所長でもあった勝又和夫さんが、10月7日にお亡くなりになりました。この間人工透析などの治療を続けておられましたが、入院先でも原稿の執筆などを精力的にこなしており、先般は、著作「生き抜くことは拓くこと(やどかり出版)」を出版したばかりでした。御遺体は故郷の高山に戻られ、近親の方々で葬儀もすまされたそうです。享年65歳でした。皆様にお知らせするとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。

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さて、今月はコロニー障害者計画相談支援室(愛称:ふきのとう)の様子をお知らせします。本誌6月号でも触れましたが、この事業は障害のある方やご家族に安心して福祉サービスを利用していただけるよう、意向を伺いながらサービス等利用計画書を作り、利用につなげるためのものです。高齢者のケアプランに相当するものと思えばわかりやすいかもしれませんね。皆さんも現在利用しているサービス(就労移行支援事業、就労継続支援事業、ショートステイ、グループホームなどなど)を継続する場合には、サービス支給期間が終了する前に利用延長の申請を行います。その際にはサービス等利用計画書を市役所に提出する必要があるので、計画相談を通じてサービスの利用状況や希望を再確認することになります。計画相談では、依頼者の直接負担はありません。

「ふきのとう」では、6月ごろから相談件数が徐々に増え、現在は東村山市在住の方を中心に多くの依頼が入るようになってきました。相談支援専門員2名で業務に当たっていますが、市内の指定特定相談支援事業所は2事業所のみで、なおかつ障害の種別にかかわらず対応できる事業所は「ふきのとう」だけなので、一気に相談が集中してきました。東村山市内の特定相談事業所は来年度にかけて3事業所増え、5事業所になるとのことですが、来年度は年間700件以上の計画を作る必要があると見込まれているそうです。他市からの依頼もあると思われるので、かなりの件数になる事が予想されます。

計画を作る依頼があるとまず面談を行うことになりますが、初回の面談は自宅や作業所に訪問することにしているそうです。話しやすい雰囲気のなかで、ご本人やご家族の希望をしっかり聞き取ることができるからです。1回の面談で計画案が作れることはまれで、サービス等利用計画案を作り一旦市に提出し、実際の計画書を作り上げるまでにはかなりの時間を要しています。計画案の段階でご本人やご家族の希望を盛り込んでも、市の支給基準があって、実際のサービス等利用計画書ではご希望に沿えないこともあります。またサービス提供を依頼した事業所の対応が、利用者の希望に沿うものでない場合は、別の事業所に変更することもあるそうです。

始めてみると大変なことが多い計画相談事業ですが、「ふきのとう」ではいろいろな機関との繋がりができ支援の幅が広がりました。利用する方の個別の状況を尊重し、福祉サービスをより利用しやすくするためと考えて、頑張っているところだそうです。

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台風の相次ぐ襲来で大きな被害が出ています。殊に伊豆大島の被災された皆さんは不安な毎日を送っておられることと思います。心からお見舞いを申し上げます。

このところ急に気温も下がり、冷えこむ日も多くなってきました。今月18日にはインフルエンザの予防接種が予定されており、申し込んでいる人も多いと思います。健康管理には十分気を付けて、秋の夜長を楽しみたいものですね。

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