2016.3.21
青葉通信3月号巻頭言
事業所長 六川 洋
皆さん、はじめまして。このたびトーコロ青葉ワークセンターの所長として就任いたしました六(ろく)川(がわ) 洋と申します。よろしくお願いいたします。
簡単に自己紹介させていただきます。趣味は料理、音楽や映画鑑賞、ギター演奏、温泉めぐりです。料理は餃子作りやローストビーフなど手間がかかる分おいしくなるものが好きです。自己流ですが料理している間は無心になれるので、休日に気が向いたら台所に立ちます。ギター演奏は学生時代サークルにてバンド活動をしており、そのときベースギターやアコーステックギターを覚えました。ビートルズが好きで下手でも仲間とよくコピーしておりました。温泉は大好きでスーパー銭湯も大好きです。休みの日は暇さえがあればスーパー銭湯や日帰り温泉に行ってます。また学生時代はボランティアサークルにも参加し、リハビリテーション病院の施設にて入浴の介助やベットシーツの取替え、食事の補助等を経験し、重度障害者施設では定期的なイベントに参加したり買い物の同行援助等を経験しました。
そんな中、就職活動で東京コロニーを始めて知り、調べていくうちに企業性と福祉性の両立を実現している稀有な組織だと解かり、就職先として非常に興味が沸き面接試験を受け就職する事となりました。あれから今年で30年目になります。
当初はコロニー中野 印刷営業部に営業マンとして配属となり、印刷の知識も経験もまったくなく初心者の状態から印刷屋として先輩たちに鍛えていただきました。そしてその後の25年間は、ただひたすら営業マンとして都内各所を駆け巡っておりました。当時からコロニー中野の営業は都心を担当エリアとしていましたが、引き合いがあれば千葉でも神奈川でもどこへでも行く営業マンでした。お客様と良い関係が築けるとコロニーさんだから任せられるとよく言われました。逆に関係が悪化すると反対の意味の言葉もいただきました。施設が制作しているから安くて悪い製品でも仕方ないと言われ、悔しい思いを何度もしましたが、この時期に東京コロニーを応援していただける数多くのお客様や外部制作スタッフと出会い、印刷の仕事を通して日々咤激励を受けながらも、仕事の楽しさと厳しさを教えられました。私が印刷営業マンとして一人前に仕事をしてこられたのはお客様のおかげです。
また同時に障害があってもなくてもわけ隔てなく仕事に取組み、民間の企業に対して、価格、デザイン、納期において引けを取らない仕事をすれば、よい製品を作り上げることの喜びをみんなで分かち合えました。この経験は障害者就労施設の一つの成功例を体現できていたと今更ながらに思いますし、それが東京コロニーのプライドでありブランドになっていると改めて思います。
その後50歳の時に支援課へ異動となり、5年近く支援の現場を経験してまいりました。印刷営業とは大きく違う職種ではありましたが、支援のベースになる連携と協調、調整は営業スキルと通じる部分も多いと思います。
就労移行利用者との企業面談会や、定着支援のための企業訪問、外部相談支援事業所や保健所保健師とのケース会議、飲食事業の外販ユーザー開拓や清掃事業の立ち上げ、地域販売会等イベントへの参加等、色々な事業に携わってまいりました。それぞれの現場にて営業時代の経験とスキルがさまざまな支援や事業に活かせたと自負しております。
ただ支援については、しっかりとした知識も経験も無く初心者でしたので自己啓発と勉強の必要性を感じ社会福祉士取得のための学習を行い昨年春、資格を取得致しました。資格取得の学習はいろいろな苦労も伴いますが、今思えば資格を取るというはっきりとした目的の為に充実した時間をすごせたと思います。
今後はトーコロ青葉ワークセンターの所長として、これまで取り組んできた上記のような経験と知識を活かしながら、武者前所長が大切に取り組まれてきた利用者一人一人に配慮した丁寧な支援を継続していきます。その上で刻々と変化している障害者就労支援事業所の役割を常に見定めながら、新しい取り組みにも、ぜひチャレンジしていきたいと考えています。そして利用者の皆さんも職員の皆さんもトーコロ青葉ワークセンターに通うのが楽しみになるような魅力ある施設にしていきたいと思いますのでぜひ皆さんのご理解、ご協力及びお力添えをよろしくお願いします。