一緒くたにどんぐりの背比べと言われちゃあ捨て置けない話。もっとよおおく見てから言ってくれというものだ。
一つひとつ凝らして見るとなかなかどうして主張している。
大きさ、形や色、座りの良いもの傾いているもの、表皮の艶々感、触った感触など、なかにはオムツが取れない帽子をつけたものまでいろいろだ。それはまるで宮沢賢治の『どんぐりと山猫』のお話しのどんぐり同様に数が増えれば我も我もとうるさく主張し始める。
職能開発室の吉田さんからどんぐりに絵を描けないかという話をいただいたのが昨年秋、お付き合いのある前田建設工業さんの「全国MAEDAの森づくり」活動で集めたどんぐりに絵を描いてストラップにできないかという話です。
どんぐりにクマやラッコやフクロウの絵を描いて、その表情が表れると命が吹き込まれたドングリクマ、ドングリラッコ、ドングリフクロウのお出ましだ。頭のてっぺんにヒートンをねじ込んで仕上げにニスを1度塗り、さらにもう一度塗ってつやつやのどんぐりに紐を付けたのがどんぐりストラップです。
このストラップは前田建設さんの環境イベント等に使われ皆さんに喜んでいただいたと聞きました。拾ったどんぐりもみんなに感謝され捨て置けないものになりました。