総合防災訓練の一環で、起震車体験を行いました。

ヘルメットをしっかりと被り、テーブルの脚に
しっかりとつかまって揺れに耐えます。

利用者の皆さんは震度5クラス、職員は震度7クラスの揺れを
体験しましたが、地震の怖さを改めて感じました。
もしもの時に適切な行動ができるかどうかは、日頃の訓練にかかっています。
今後も事業所全体で防災の意識を高め、
地震や火災に備えて取り組んでいきたいと思います。

2015年5月7日
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2015年4月26日
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4月3日は青葉ワークセンターのお花見でした。
ご近所の多磨全生園は、桜の名所でもあります。
今年はドンピシャ満開の花見になりました。
青葉の花見は、花見弁当とおだんご。
準備してくれた互助会の皆さん、ありがとうございました。

2015年4月20日
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2015年4月15日
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2015.4.15
青葉通信4月号巻頭言
事業所長 武者明彦
桜の季節は過ぎましたが、ハナミズキや色とりどりのツツジなど、しばらくは春の花々が楽しめます。本号では、先月実施した給食アンケートの結果についてお知らせします。
****
■アンケート用紙は3月時点で在籍している97名全員に配布しました。そのうち60名の方が回答を寄せてくれました。全利用者に対するアンケート回答率は61.9%でした。そもそも食堂を利用していない利用者の方もいるので、3月の食堂の平均利用者数の66名を分母にすると回答率は90.9%となり、昼食に対する関心の高さがうかがえました。
以下に各設問に対する回答率を示します。(設問によっては無回答があるので、それぞれの合計が100%にはなりません)
1.給食に満足していますか?
はい 43名 (72%)
いいえ 4名 ( 7%)
ふつう 9名 (15%)
2.給食の量についてどう思いますか?
多い 11名 (18%)
少ない 5名 ( 8%)
ふつう 36名 (60%)
3.味付けについてどう思いますか?
濃い 5名 ( 8%)
少し濃い 6名 (10%)
ふつう 40名 (67%)
少し薄い 2名 ( 3%)
薄い 1名 ( 2%)
4.好きなメニューはなんですか?
・とんかつ・鶏のから揚げ・めん類・スパゲッティーマカロニサラダ・カレーライス・丼もの・ハンバーグ・ポークソテー・煮魚料理
5.嫌いなメニューはなんですか?
・辛いもの・野菜サラダ・酢豚・くらげの和え物・魚料理・コンソメスープ(味がなくお湯を飲んでいるみたい)
6.増やしてほしいメニューはなんですか?
・野菜・エビフライ・カレーライス・ラーメン・丼もの・焼きそば・ピザトースト・たらこスパゲッティ―・コーンスープ・サンドイッチ・各種サラダ・ポテトフライ
7.減らしてほしいメニューは何ですか?
・和え物・西京焼き・魚料理・サラダ系・揚げ物
8.ご意見があったらお聞かせください
・麺類のつゆが全般に少ない。ラーメンなどは麺が隠れるぐらいつゆが欲しい。
・塩分の量が多いので減らしてほしい。
・魚が生臭い。肉が固い。美味しそうに見えない。良い匂いがしない。
・デザートが付いていたら嬉しい。
・満足感を持って頂いています。
・毎日給食を楽しみにしています。
・いつも刻み食にして頂きありがとうございます、等々。
■また、当センターでは、全従業員が交替で検食を行っています。その検食簿の中にも今後の食事提供の参考になる内容が多く記載されています。最近の記述から拾い上げてみました。
・アジの南蛮漬け、お酢の具合が丁度よくおいしかった。
・うどん、野菜がたくさん入っていておいしかった。
・オーロラソース、唐揚げと合っていて美味しかった。野菜はカットの仕方なのかやや固かった。
・鮭の南蛮漬け、味付けが良かった。そぼろが少し鶏肉の肉臭さが残っていた。献立のバランスとれている。
・季節の催しが反映されて、季節感が感じられ良かった。
・かつ丼の汁がもう少しご飯にかかっていると食べやすい。小松菜の白和え、ちょうど良い味付け。
・ミートソースの麺が伸びていて味付けも残念。
・酢鶏の肉が小さいうえに4つだけしかなかったので物足りなかった。甘みが少し強かった。
・イカリングフライはもう少し大きくするか、レタスをキャベツの千切りにした方がボリューム感出るのでは?
・ロールキャベツ、コンソメスープ、味付けがほど良くおいしくいただきました。ご飯が少し硬いので柔らかくしてほしい。
・ポークソテーの肉が固く気になった。オニオンソースの味が薄くソースを掛けました。味噌汁は出汁の味があり美味しかった。
・小松菜はニンジンが入っていて彩が良かった。
・タンメンは野菜が摂れて良いが、青い野菜があると彩的にも栄養的にも良いと思う。麺の汁が少なく塩辛かった。
・ダンドリチキンのカレー風味美味しかった。お肉もやわらかで食べやすかった、等々。
■いつも厳しい予算の中、工夫を凝らして少しでもおいしい昼食を、と奮闘してくれている食堂スタッフに感謝します。これからも、より良い食事を提供し続けることができるよう、皆さまのご意見を参考にさせていただきます。アンケートへのご協力ありがとうございました。
****
新しい年度に入り、特別支援学校から2名の方が仲間に加わりました。グループホームで新生活を始めた皆さんも毎日元気に通ってきてくれています。この季節は自分でも気づかない緊張や疲れが隠れています。少しでもリラックスできるよう、仕事の後や休日の過ごし方などにも一工夫してみましょう。
2015年4月7日
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2015年3月15日
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2015.3.15
青葉通信3月号巻頭言
事業所長 武者明彦
啓蟄(けいちつ)も過ぎ、だいぶ春らしい陽気となりました。3月9日に開催された、社会福祉法人東京コロニーの評議員会、理事会において、2015年度の事業計画及び予算が承認され、当センターにおいても、この計画を実施するための体制を確定し、新しい年度を迎える準備を進めているところです。本稿では2015年度の、部門ごとの支援計画の概要と、すでにお知らせしていることも含みますが、それを実施するための体制についてお知らせいたします。2月号とあわせてお読みいただければ幸いです。
***
1.部門別支援計画の概要
個別支援計画はこれまで同様に、サービス管理責任者と各班の担当者が中心となって策定しますが、係長を中心に全従業員が連携して日中支援にあたります。生活場面の支援が必要な利用者が増えていることから、他機関との調整や係や課を超えた支援ができるようにするため、支援課(総務)に課長を置き、部門を超えて担当従業員のサポートを行う管理職(スーパーバイザー)として役割を果たすこととします。各部門に共通する支援内容は以下の通りです。
① 家族や支援機関と支援目標を共有し、利用者一人ひとりのQOLの充実を図ります。
② 利用者と家族の要望を把握し、必要に応じてプログラム活動の内容を更新します。
③ 通所が不安定な利用者や、作業活動に参加することが困難になっている利用者については、家族や医療機関などと連携して支援します。
④ 月に一度の精神科嘱託医のカウンセリングは、利用者はもちろん、従業員や利用者家族からも有効活用されており、継続していきます。
⑤ 記録の回覧やメーリングリストを活用し、フロア間、従業員間のコミュニケーションを図り、連携して支援できる体制とします。
2.支援課(総務部門)
事務センターや所内の各部署等と連携をとりながら、訓練等給付費の請求業務や、プログラムの企画と調整、勤怠管理、実習や見学者の受入れ、入退所の手続き等の多岐にわたる業務を円滑に遂行するとともに、新規利用者の積極的な受け入れを行います。また、下半期に障害のある児童が放課後や長期休暇中に利用できる「放課後等デイサービス事業」を立ち上げるための準備を行います。
① 総務厚生担当
(ア) 施設運営管理、安全管理、環境整備、受付業務、セキュリティ管理などの業務を行います。
(イ) 給付費等の請求業務や給与計算等の業務を事務センターと連携をとりながら円滑に行います。
(ウ) 新規利用者、見学者の受入れ窓口となり、必要な手続き及び調整などを行うとともに積極的な受入れを行い、利用者の確保に繋げます。
(エ) 特別支援学校、大学からの実習生受入れ窓口として、実習受入れ部署との調整を行います。
(オ) プログラム活動の推進を円滑に行います。プログラム参加希望者の調整、ボランティアの受入れ、整理、見直し、外部との調整を行います。
(カ) 就労移行支援係の業務が円滑に進むよう協力を行います。
(キ) 嘱託医による医療相談、看護師による健康相談の希望者受付を担当します。看護師と連携して健康診断を年2回実施します。
② 新規事業準備担当
下半期を目処に「放課後等デイサービス事業」を立ち上げるための準備を行います。また事業実施にあたって中心的役割を担います。
3.営業課
厳しい受注環境ですが、売上高目標を前年実績並みとします。利用者の工賃の原資につながる仕事の確保を確実に行うため、営業担当を1名増員配置します。また情報処理係(情報処理室)と緊密に連携しながら、顧客サービスの向上に努めます。
① 営業担当
障害者優先調達推進法を念頭においた商談や、既存顧客からの紹介等を有効に活用し、受注に繋げるようにします。また、中心作業のメール発送作業に留まらず、情報処理、清掃、簡易作業等幅広い仕事の受注を目指します。
(ア) 利用者が中心に行うことができる仕事は、単価を下げてでも確実に受注します。
(イ) 新規事業の開拓や既存顧客からの受注拡大に向けて積極的に動き、作業の空きが出ないように努力します。
(ウ) 前年度に引き続き、施設外での受託作業として東京都葛飾福祉工場ならびに八潮配送センターの清掃業務、高齢者施設でのベッドメイク作業、ヤマトDM便のポスティング作業、東村山市内の小児クリニックの清掃業務を行います。
(エ) 老朽化した営業車1台を入れ替えます。
② 情報処理係(就労継続支援B型事業、A班)
出力作業では、メーカーのサポート終了に伴いダイレクトプリンター(宛名印刷機)2台の入れ替えを行います。新機種導入により、印字速度と品質の向上が可能となると期待しています。
入力作業では、法人内他事業所(コロニー中野、コロニー東村山)の協力により、大規模小売店舗チェーンの顧客データの入力作業の受注量を増やす方向です。当該作業については安定的な対応を行いつつ、他社案件にも多く対応できる体制を確立します。
また、在宅での就労継続支援B型事業利用者受入れを行うため、作業環境の整備と訪問での支援を行う体制整備を進めます。
(ア) 利用者専用の作業マニュアルの作成など入力作業のための環境を整備します。
(イ) 標準作業時間を設定し正確な作業時間の見込みを行い、効果的なスケジュール管理を目指します。
(ウ) 利用者の多様な障害や変化する状況に的確に対応できるよう、従業員の研修参加の機会を増やし、情報の収集、蓄積、共有化を進めます。また、内外の関係者との連携により、生活場面での課題も含めた支援を心がけ安定的、継続的に通所ができるようにします。
4.事業課
これまで就労継続支援B型事業の三つの係で構成してきましたが、本年度は就労移行支援事業(就労移行支援係)を含めた課の体制とします。
作業活動においては、前年度の課題であった仕様書の確認や入荷数量のチェック等の基本作業を徹底するとともに、顧客満足を高めるために品質管理を最優先課題として取り組みます。利用者も含めた全作業者を対象にプライバシーポリシーについての研修を行い、Pマークを取得している意識をさらに高め、個人情報等の漏洩防止に努めます。
作業量の確保は引き続いて最大の課題です。照合の必要な作業等複雑な工程を含む作業が増えてきていることから、工程を工夫し利用者が係わることのできる作業をできる範囲で切り出していきます。障害の重度化や加齢に伴う作業能力の低下等によって、これまではできていた作業に取り組むことが難しくなっている利用者については、適性や状況を考慮したうえで新たな作業に振り替えていきます。通所の不安定な利用者が多い部署においては、納期遅れが発生しやすい傾向にあることから、係間で進捗状況を確認しながら調整を図っていきます。
ヤマト運輸のメール便配達は、地域に貢献できる業務として位置づけ、一係と二係を中心に取り組んでいますが、携わることが可能な利用者が増えていることから、先方と調整の上配達範囲を拡げることを検討します。
八潮配送センターの清掃は、利用者のリーダーが中心になってチームを組み、全員が連携して作業を行います。館内清掃についても同様に、利用者中心のシフトを継続し、技術の習得を目指します。
物販事業については、被災地商品のほかに飲み込んでも安全で安心な口腔ケア商品「オーラルピース」を加え、販路開拓のための対策を講じながら取り組んでいきます。
プログラム活動は、利用者とその家族の意見や要望を取り入れながら、内容の充実を図ります。日中活動の支援としては、落ち着いて作業に取り組むことが困難な利用者について、弾力的に休憩を取り入れる等の支援を行い、常時見守りが必要な利用者については担当係、フロアを超えた支援を行います。事業課各係の計画は以下のとおりです。
① 就労移行支援係(就労移行支援事業)
就職者の輩出に伴い、定員に満たない状況が続いています。前年度下半期より、利用者募集の活動を行っています。引き続き支援機関や特別支援学校などへの働きかけを強化していきます。
(ア) 就労移行支援を行ううえで、利用者及びその家族と十分な情報交換を行う事に留意します。
(イ) ハローワーク、各地域の就労支援センターなど外部機関との連携を密に行い、効率良い支援ができるようにします。
(ウ) 就労、実習先確保の為、地域や企業との関係の構築に取り組みます。
(エ) 就労移行支援プログラムについては、総務厚生係、製造部門等と協力を行い、中身の濃いプログラムを実施できるよう取り組み、支援の充実化を図っていきます。
(オ) 事業所間での連携を密にして、就労に関する情報交換や情報収集を行い、就職活動につなげ
ます。
(カ) 清掃プログラムの特化のもとハローワーク、各地域の就労支援センター、特別支援学校など外部機関との連携を図り、新規利用者の受け入れに努めます。
② 一係(就労継続支援B型事業、B班、C班)
(ア) チェック体制を整え、ミスロスを出さない環境作りを心掛けます。
(イ) 各係と連携し作業の内作率を高めます。
(ウ) 通所が不安定な利用者については、安定して通所できるよう支援します。
(エ) 就労を希望する利用者については、就労意欲を高め就労移行へ移行できるよう支援します。
③ 二係(就労継続支援B型事業、D班、E班)
(ア) ミス、ロスの撲滅のため、仕様書の確認を随時行い従業員間で情報の共有を密に図っていきます。
(イ) 作業室の整理整頓を徹底し、環境整備に心掛けます。
(ウ) メール便配達については複数の従業員対応が取れる体制とします。
(エ) 聴覚障害がある利用者に対応できるよう手話等を取り入れ、支援の仕方を工夫します。
(オ) 研修には自主的に参加するよう促していきます。
④ 三係(就労継続支援B型事業、F班、G班)
(ア) 利用者の体調を安定させるため、病院や支援センター等と連携をとり、毎日通所できるよう支援します。
(イ) 今後も地域の社会資源を最大限に活用し、安定した生活を送ることができるよう支援します。
(ウ) 緊急対応が必要な場合には、嘱託医や病院とも連携をとり、速やかな対応を心掛けます。
(エ) SSTでは繰り返し訓練を行い、社会性を身に付けることを目標にします。
(オ) 引き続き、清掃リーダーを中心に清掃指導に当たります。
5.組織図
2015年度の組織図は以下の通りです。
***
4月1日、西東京市にオープンする天神山グループホーム「こあらハイツ」、当センターからも3名の利用者が、真新しい自分の城に移ることを心待ちに準備を進めています。新年度の人事体制は、今後もご家族との生活から地域での生活に移る方が増えて行くことを念頭においたものですが、この季節にはつき物の事業所間の人事異動も予定されています。それに伴い担当が変わる班やプログラムもありますが、利用者とご家族の皆さんにご心配をおかけしないよう、引継ぎ期間をしっかり取って進めますのでご安心いただきたいと思います。
三寒四温、もうしばらく不安定な気候が続きますが、早咲きの桜はもう咲き始めています。体調管理にも気を付け乗り切りたいものです。
2015年2月25日
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今回は、(審判確定後)後見人に選任されてからのお話です。
1 最初の仕事は何ですか? ――― 財産目録と収支予定表の作成
後見人等は選任後、まず次のことをしなければなりません。
①被後見人(以下「本人」といいます)の財産目録を作成し家庭裁判所に提出すること
②本人の年間収支予定を立てること
財産目録の作成が終わるまでは、後見人は「急迫の必要がある行為」しかできません(民法第854条で定められています)。ですから、本人の財産を明らかにするために、まずは財産目録を作成し提出してください。
2 他にどんな仕事がありますか? ――― 職務の遂行
① 申立のきっかけとなったことが特別にある場合、これを行います。例えば、遺産分割、施設との契約、預貯金の引き出しなどです。
② 上記の行為が完了しても、後見人等としての職務が終了するわけではありません。後見人等は、本人の財産を保護するという義務があります。東京家庭裁判所では、下記のことが重要であるとして文書で説明しています(東京家庭裁判所・同立川支部 「成年後見申立の手引き」平成26年3月版より抜粋)。
・本人の財産の運用は、投機的なものは認められていません。元本保証されているものだけです。
・本人の利益に反して本人の財産を売却したりしてはいけません。ただし、例えば施設に入所するため多額の金銭が必要で、その費用捻出のため自宅を売却することなどは、家庭裁判所が許可すれば認められます。
・成年後見人等(自分)自身などに対する貸し付け・贈与はできません。
③ 本人の財産から支出することが許される事例として、次のようなものがあります。
・本人自身の生活費
・本人が第三者に対して負っている借金の返済
・成年後見人等がその職務を遂行するために必要な経費(手数料など)
・本人が扶養義務を負っている配偶者や未成年の子などの生活費など
3 日常的に行うことは何ですか? ――― 財産管理
上記のとおり後見人等は、「本人の保護」を第一に行動すべきこととなります。したがって、本人の財産と後見人自身の財産とをきちんと区別し、管理することが求められます。後見人になると、本人の預貯金管理等ができる反面、責任も生じます。
財産の管理については、通帳や証書類を保管し、現金出納帳を作成して、収入・支出をきちんと管理することが求められます。(続く)
2015年2月18日
から nn
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2015.2.15
青葉通信2月号巻頭言
事業所長 武者明彦
先週の日曜日、所沢市航空公園でロウバイ(蝋梅)の写真を撮ってきました。この花はその名の通り、花びら全体が蝋細工のように透き通っていて、上品なとてもよい香りがします。少し遅かったのか、春一番の花だけにもう盛りは過ぎたようでした。また公園内にある日本庭園では紅梅、白梅、まだ堅そうでしたがミツマタの可愛い蕾も見ることができました。昨年はこの時期に大雪が降りましたが、今年はこのまま暖かくなるのでしょうか。
さて本稿では、当センターの2015年度事業計画、予算の概要についてお知らせします。また次号では、各係の支援計画についてその概要をお報せする予定にしていますので、合わせてお読みいただきたいと思います。(3月末までは2014年度内ですので、年度内にこれから起こることも過去形になっています。)
**
■総括
前年度(2014年4月1日から2015年3月31日)は、利用者本位のサービスをより向上させるとともに、従業員にとって働き甲斐のある職場を実現する指標とするため、東京都民間社会福祉施設サービス推進費補助を申請し、第三者評価を実施しました。本年度はその結果をふまえ、より良いサービス提供ができるよう改善に取り組みます。家族と同居する利用者が多い中、利用者とその家族の高齢化が著しく進んでおり、家族による支援が困難になると思われる家庭や、家族への支援が必要になっている家庭が増えています。こうした実態を踏まえ引き続き、緊急度合いの高い利用者から自立生活を視野に入れた支援計画を策定し、行政や各自治体の生活支援機関と連携して支えることとします。
事業内容や利用者の状況については、毎月「青葉通信」とホームページを通じて広報します。
① 就労継続支援B型事業(定員87名)
在籍者が87名定員を超える状況が続いており、実習依頼や利用希望者も増えています。本年度は、通所が困難な在宅の利用希望者にも対応できる体制を敷き、受け入れを進めることとします。在宅での作業は入力業務を想定するため、PCやネットワークの環境も利用者個別の状況を反映させながら構築します。
就労支援事業の売上高は、メールサービス事業を中心に前年度実績を何とか維持している状況が続いていますが、宅配便などによる発送作業が増加しているため荷造配送費が膨らみ、加工高が残りにくい状況となっています。差益管理をしっかり行うと共に、物品販売や施設外での受託作業などにも仕事の幅を広げていきます。また中央官庁や自治体等から障害者優先調達推進法を念頭にした仕事の引き合が少しずつ増えてきました。大きなチャンスととらえ積極的に受注します。
② 就労移行支援事業(定員8名)
専門の就労支援チームがかかわることで就労実績が着実に上がっている一方、新規の利用希望者が少なく、在籍者が定員を下回る状況が続いています。前年度下半期から、清掃に特化した就労訓練を行っている事業所としての、支援者向け業務案内パンフや利用希望を促すチラシを作成し、ハローワークや特別支援学校、就労支援事業所などに積極的に働きかけを行っているところです。動きを活発化し早期の定員充足を目指します。
また障害者の雇用に意欲を持つ企業に有益な提案を行うことは、就労支援に欠かせない要素となっています。支援従業員が提案力を身につけることができるようスキルアップに取り組むとともに、各自治体の就労支援機関、相談支援機関等との連携を密にし、協力して就労、定着支援を行うよう働きかけます。
③ その他の事業
本年度当初、新たに開設された天神山グループホーム(西東京市)のバックアップ施設として、連携して生活場面の支援を行います。
本年度下半期に、東京しごと財団の委託訓練事業として、知識・技能習得訓練コース「メール作業の基本技術の習得」を訓練内容としてエントリーする予定です。
本年度下半期を目途に、障害のある児童が放課後や長期休暇中に利用できる「児童デイサービス事業」を立ち上げる方向で準備を進めます。
■基本計画
① 収支目標と予算
(ア) 就労支援事業収入(売上高)目標は前年度予算対比で101.0%の1億300万円、工賃の原資となる加工高については、荷造配送費の増加を想定し前年度予算対比で95.1%の3千800万円(加工高比率36.9%)とします。積極的に営業展開を行うとともに、工程管理や差益管理をしっかり行い200万円ほどの黒字を見込みます。
(イ) 障害福祉サービス等事業による収入は、前年度予算対比で98.2%の1億6千700万円ほどを見込みます。積極的に外部への働きかけを行う事で、就労移行支援事業の定員充足を進めます。
(ウ) 下半期を目途に新規事業として「児童デイサービス事業」を立ち上げる予定ですが、上半期は調査や準備に重点を置いた活動を行います。事業の見通しができた時点で、補正予算の編成が必要になると想定しています。
② 利用者と家族への支援
利用者とその家族の高齢化が進行しています。個別支援計画作成に際しての個別面談には、生活場面の状況を把握するため、家族やグループホーム世話人、相談支援事業所、医療機関などの参加も促しながら、サービス等利用計画に反映できるような個別支援計画策定を目指します。また、利用者が安心して地域生活を送ることができる状況を構築できるよう、他機関との連携が必要と思われる場合には、本人の同意を得たうえで的確な情報を提供できるようにします。
■組織及び施設・設備等整備計画
① 組織・人事
法人の人事異動に対応するとともに、幹部従業員の育成を急ぎます。また係を超えた支援や生活の場での支援が必要な場合については管理職が担当従業員のバックアップを行います。また、前述の新規事業の立ち上げにあたり、準備のための組織変更を予定します。
② 教育・研修
40歳を境として利用者の加齢に伴う障害の変化が顕著になっています。さらにその家族の高齢化も深刻であり、家族への支援が必要なケースも増えています。こうした状況を踏まえ、個々の状況に沿った支援が可能になるよう、従業員一人ひとりの支援力を向上させる目的で、従業員に外部研修などの参加を促します。
(ア) 研修を通じて発達障害、高次脳機能障害、自閉症、ダウン症、統合失調症、難病等多岐にわたる障害についての理解を深め、従業員の支援レベルを向上させます。
(イ) 下半期に予定する「児童デイサービス事業」の立ち上げに向け、ノウハウの習得に努めます。
(ウ) 表彰規程に則り、福祉専門職としての国家資格取得を推奨します。
③ 福利厚生
嘱託医、看護師と連携を密にし、利用者の心身の健康管理に役立てます。併せて家族との相談も積極的に推進します。
年間行事として花見、暑気払い、青葉祭、日帰り旅行、忘年会、研修会を実施します。互助会に事業の企画、運営を委託し、利用者が主体的に企画や運営に関わることができるよう支援を行います。
④ 防災・安全・衛生
(ア) 大規模災害時にも事業継続ができるよう、事業継続計画(BCP)の内容を充実させます。
(イ) 防災委員会・安全衛生委員会を月1回開催し、職場の安全を確保します。
(ウ) 防災訓練を年6回実施し、うち2回は総合防災訓練とします。
(エ) 職場内の安全衛生点検を毎月実施し、事故のない職場作りを目指します。
(オ) 健康診断を年2回実施し、健康管理に努めます。
(カ) 危機管理マニュアルを活用し、非常時における利用者対応に努めます。
(キ) 保存水、非常食等の防災備品の補充を計画的に行います。その際には帰宅困難者の受け入れを想定したものとします。緊急時の食事提供メニューをあらかじめ策定します。
(ク) 階段避難車イーバックチェア、マンホール対応型トイレ、AED、非常発電装置等の訓練、講習を行います。
⑤ 施設・設備等整備計画
必要な設備や備品等の購入、更新は当初予算に計上し、事業実績を見ながら執行します。具体的には、パソコンプログラム用のパソコン(東京都共同募金会申請中)、営業用車両1台、宛名印刷機2台、ファイルサーバー1台などを予定します。
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この計画の中でも触れましたが、今年4月に西東京市(天神山)に、当法人が運営する新しいグループホーム(「こあらハイツ」という名前になるそうです)ができる事になりました。当センターからも3名の方が、新しいグループホームでの生活に向けて、希望を胸に準備を始めています。
2015年1月26日
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昨年12月6日にトーコロ青葉ワークセンターにて、成年後見についての学習会が開催され、講師としてお招き頂きました。利用者の皆さんやそのご家族、職員の方々などが参加してくださいました。このような場を設けて頂き、またご参加頂き、皆様に感謝致します。
裁判所への申立の後、手続きはどうなるのでしょうか。申立人・本人の面談以外に下記のような審理を行います。
1.調査官の調査
申立時に面談できなかった関係者(本人を含む)がいれば、後日面談することもあります。特に、家庭裁判所まで行くことができない関係者がいる場合には、調査官が出向くこともあります。
2.親族への照会
提出した親族関係図・同意書の有無などをもとに、本人の親族に対して、後見等の申立がされたことや、それに対する意見を聴取するために家庭裁判所が照会をします。これは文書で行われます。特に難しい内容ではありませんが、申立に賛成か反対か、その他伝えたいことなど、親族の意向を記載する用紙が送られてきます(照会は省略されることもあります)。
3.鑑定
家庭裁判所が医師に対して、本人の判断能力を判定するため、すでに提出した診断書とは別に、鑑定を依頼することがあります。提出済の書類・調査等で本人の判断能力の判定が可能である場合には省略されます。
4.審判
これまでの調査結果をもとに、どのような類型(後見・保佐・補助)か、代理権の範囲、後見監督人等を付すかどうかなどについて、裁判所が最終的な判断をします。「審判」というと怖い感じがしますが、特に裁判所に行く必要はなく、郵便で通知されます。
通常は、申立後、1~2か月で審判がでます。
5.審判確定
後見人(保佐人・補助人)に選任された人が審判書を受領した後、2週間以内に誰からも不服申立てがなければ、審判が確定します。
6.後見登記
審判確定後、裁判所が東京法務局に後見人開始等の登記手続を依頼します(後見人等がこの手続きをする必要はありません)。この登記手続の完了までは10~14日程度かかります。後見人としての地位を公的に証明する「(後見登記の)登記事項証明書」を取得できるようになるには、審判が出てからおよそ1か月かかります。この証明書が必要な場合は、以上のとおり、取得まで時間がかかることにご注意ください。
(次回は、後見人となってからの仕事についてご説明します。)
2015年1月15日
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2015.01.15
青葉通信1月号巻頭言
事業所長 武者明彦
通勤途上の普段何気なく見ているバスの窓から、思いがけない大きさで真っ白な富士山が見えた時。夕暮れ時うっすらと赤みを帯びた空を背景に薄紫色の富士山がバックミラー越しに見えた時。この季節は空気がさえわたりすっきり晴れる日が多いためでしょう。そんな時はラッキーな得をした気分になれます。さて本稿では、昨年実施した福祉サービス第三者評価の調査結果が評価機関より届きましたので、利用者支援に関する部分を中心にその概要をご報告します。
*
この事業は、当センターが提供するサービスの質を、第三者機関に客観的な立場から総合的に評価してもらい、評価を踏まえたサービス改善計画を作り、利用希望者が自分に合った質の高い福祉サービスを選択、利用できるようにすることを目的として行うものです。評価に先立って行われた調査内容は従業員個々に対するアンケート調査、利用者個々に対するアンケート調査、調査機関が当センターに来て行う聞き取り調査でした。調査項目は160項目余りで、すべて根拠となる資料の提出が求められました。
1.利用者調査全体のコメント
①総合的な満足度としては、「大満足」が34%、「満足」が51%となっており、満足と答えた人が85%を占めました(前回2013年度は80%)。就労移行の満足度としては、「大満足」が33%、「満足」が67%となっており、満足と答えた人が100%を占めました。就労継続B型の満足度としては、「大満足」が34%、「満足」が50%となっており、満足と答えた人が84%を占めました。
②設問の中で「はい」の比率が高かった上位項目(各々92%、59人)は、「 あなたの周りにある設備は安心して使えますか」、「 あなたは、事業所の生活スペースは清潔で整理された空間になっていると思いますか」、「あなたのプライバシー(他の人に見られたくない、聞かれたくない、知られたくないとおもうこと)を職員は守ってくれていると思いますか」等でした。
2.事業者が特に力を入れている取組
①利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している:個別支援計画は利用者が働くことの意義や意味、将来的な課題も含め記録されている。支援記録はひとり一人のニーズがきめ細やかにとらえられ、生活面の幅広い情報の分析により生活全体が見える記録となっている。担当者会議録は計画に沿った支援実施の確認や日常の行動が簡潔に記録されている。メーリングリストに全従業員が参加し情報にリアルタイムで対応し職員間で共有している。
②事業所の機能や福祉の専門性を生かした取り組みがある:障害者雇用のパイオニアとしての社会的役割ととらえ、施設通所が困難な重度の身体障害者の方々の在宅就労に取組んでいる。利用者の自宅にセキュリティや通信環境を整える準備を進めるなど、今後就労継続B型の新たな在宅での就労の開拓に取り組んでいる。
③利用者意向の集約、分析とサービス向上への活用に取り組んでいる:年2回の個別面談を通じて必要な障害福祉サービスなどのニーズを直接聞き取り把握している。面談デ把握できた生活の場の状況と課題を分析し、「地域生活の状況と課題」として利用者の親亡き後の生活ニーズ等の整備を行政に働きかけている。このほか暑気払い、青葉祭、日帰り旅行、忘年会の内容など、利用者支援にかかわる様々なアンケートを実施し、利用者の意向の反映に努めている。
3.全体の評価講評:特に良いと思う点
①プログラム活動は家族を含むボランティアが充実、利用者のQOLの向上に役立っている:利用者の希望を取り入れ、内容は趣味的なもの、健康的スポーツ、日常生活に役立つもの等10種類が用意され好評を得ている。毎月発行の「青葉通信」を通じて各自が申し込むシステムで、決定のお知らせには同行する職員名が明記してある。各フロアに掲示し情報の提供をしている。参加することにより人間関係の充実が図られている。
②利用者の生きがいや生活向上のためのサービス提供は他事業所のモデルとなっている:法人理念の「当事者による当事者のための事業」を源流に、企業的経営手法を取り入れ生産性の向上をめざし利用者の工賃アップを目指してきたが、自立支援法移行後は利用者の生き甲斐、生活、QOLの向上にも力を入れ多くのプログラムを用意し利用者に喜ばれている。従来の法人の理念に付加された新しいサービスの提供は他の事業所のモデルとなっている。
③ケース記録の回覧や全従業員参加のメーリングリストで常時情報の共有を図っている:記録をこまめに作成し迅速に回覧している。係会で支援計画に沿って支援が実施されているか確認を行っている。従業員全員が参加するメーリングリストにより利用者の様子を把握し、日常の支援に役立てており、利用者に変化があった場合は即時記録をつくり、回覧し情報の共有を図っている。
4.全体の評価講評:さらなる改善が見込まれる点
①多岐にわたる障害に対応できるよう専門性のスキルアップを期待したい:組織を支えるのは人であることを踏まえ、福祉の専門性を身につけるため教育、研修を通じて人材育成に努めている。当センター利用者の状況も多様化し、三障害にとどまらず発達障害、高次脳機能障害などの利用者も増える傾向にあり、理解を深める教育研修の必要性を感じている。専門講師を招いての勉強会や外部研修を通じてより重度の利用希望者にも対応できる従業員の支援スキルアップに取組み、障害を共有しながら支援することを期待したい。
②利用者支援のニーズ変化に対応できる新たな後継者の育成を加速してほしい:事業所開設から四半世紀が経過し、高齢化や障害の重度化など利用者ニーズは変化している。こうした状況を踏まえ事業所として「公共性」と「地域生活支援」の2つの新たな理念を加えた。一方、事業所の運営を担う次世代の育成を図るべく、ボトムアップでの会議運営や部署間の人事交流など様々な工夫が行われている。後継者の育成は時間や経験を要するので、外部組織との人事交流やマネジメントに関する外部研修なども取入れ、多面的な育成の取組が求められる。
5.その他の利用者支援に関する事項の講評(一部)
・福祉の専門資格の取得を奨励し利用者支援に強い組織づくりを推進している
・個人情報データの取り扱いには厳格な管理を求め、実行している
・利用希望者に配慮し、ホームページや機関誌で情報の提供をしている
・定期的なアセスメントを行い利用者の課題を明確にし、情報を共有している
・障害者虐待防止法の研修内容を利用者、家族と共有し、権利擁護の意識を高めている
・体調急変には危機管理マニュアルを活用、全従業員が救命講習を受けている
・個別支援計画書作成では、利用者の主体性と自己決定及び意見を尊重している
・利用者、家族からの貴重な情報提供は日常の支援に生かし、信頼関係と協力体制を築いている
・就労に向けて利用者個々に同行し、職場定着等の支援を行っている
・受注先の開拓に営業部門に充実を図り事業の構築に努力し、工賃等の改善に取り組んでいる
全体として大変高い評価をいただいたことについては、少し安心しましたが、更なる改善が求められた項目や、利用者調査で比較的評価の低かった項目については改善計画を作り、公表し、順次取り組んでいくことが必要になります。また今回の調査結果は、東京都「とうきょう福祉ナビゲーション」と、当事業所ホームページにも掲載することにしています。
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正月明け、当センターでもインフルエンザ罹患者が出はじめています。風邪とインフルンザは、せきや喉の痛み、発熱するなどの症状は似ていますが、体温上昇の程度が異なるようです。インフルエンザでは発熱するとすぐに38℃を越えてしまいます。朝から38℃以上の発熱があった場合は要注意、無理に通所することは控えてください。特に一人暮らしの人は自身の体調変化に普段から敏感になって、異常があるようならばためらわずに医療機関で診察を受けて下さい。本格的な寒さはこれからです。うがい手洗いを励行し健康管理に気を付けて、元気に冬を乗り切りましょう。