第19話 シーズーの金太くん
シーズーにしてはかなりおデブな金太くん、大好きな友達です。
先日もいつものようにいつもの場所でいつもの時間の散歩コース、居ました居ました仲間の犬達です。飼い主さん達はそれぞれの犬自慢、仲間の犬褒め、家族の話、今日の天気に近所のスーパーの品物の良し悪し…。会話に夢中な人間達とは違ったスタンスで、それぞれの個性を発揮している犬達がそこにいるのです。
私が興味あるのは飼い主さん達のお話ではなく、可愛い犬達と触れ合うこと、それだけなんです。柴犬のチエちゃん(メス)を少し撫でてから、シーズーの金太くんの背胴を撫でました。少しシッポの付け根辺りに手が触れた時、金太くんの動きが変わった!! 後ろ足を蹴るようなトイレの後のあの動きをした…?? 飼い主さんは話しに夢中で気づいていない。もう一度、金太くんのそこをチョンチョンと突いてみた。やはり足をピクピクとする。
そして、事件は起きた…
シーズーの金太くんが倍以上ある柴犬のチエちゃんに猛アタックをしたのだ。と言っても後方からの合体にはとうてい距離が足りず、不成功に終わったことは言うまでも無い。ただ、その光景に気付いた金太くんの飼い主さんが笑いながら「あらっ、ヤダ!?この子ったら。2個摂ってるのに…」
気を付けよう!「雄犬のシッポの付け根に春萌える。」
イヤ~ん バカ~んッ!!
(M.U.)