コロニー東村山在籍者の、自慢の品をご紹介するシリーズです。
今回はDTP係Yさんの自慢の品をご紹介したいと思います。
寒かった冬も終わり、いよいよ春本番。
そんな今の季節にぴったりな、お花模様のパソコンの話題です。
それまでパソコンといえば機能重視、カワイイとかオシャレとかいうものとは縁遠い世界でした。そんななか、今はなきスティーブ・ジョブズ率いるアップル・コンピュータ社(現アップル社)は、1998年、曲線を多用し、半透明のボディーをもったパソコン「iMac(アイマック)」を発表しました。
パソコンというもののイメージを一新するiMacのデザインは各方面に衝撃を与え、半透明を生かした「トランスルーセント」ブームをまき起こすまでになりました。
そして21世紀に入り、iMacシリーズの新作として満を持して発表されたのが、前代未聞、あーらびっくりの、水玉模様と花模様のパソコンでした。その場に居合わせた人々からは、思わずため息とも歓声とも判別しがたい声が漏れたとか漏れなかったとか。
パソコン史に咲いた、まさに「徒花(あだばな)」と表現してよいような製品ではありますが、1970年代のフラワームーブメントにそこはかとない憧れを抱く筆者としては、この花柄Macが可愛くてしょうがありません。引っ越しのたびに、「どうしようかなー」と思いつつも、処分する気にはなれず、連れてきました。
とはいえ、パソコンとしてはちょっと、いや、かなり厳しい。音楽を聴くくらいはできるのですが、今やただのでかくて重たいオブジェと化しております。
さて、筆者は最近また引っ越しをしたのですが、現在、iMacフラワーパワーは、リサイクルを待つ段ボール箱の支えとして活躍してくれています。近頃の軽量なパソコンにはこんな真似はできまい!