第24話 ウォーキングについて
帰宅時、駅のポスターでウォーキングのイベントがあることを知り、ふたつのイベントに参加した。10㎞程度を2時間くらいで歩くそれほど無理のないもので、年間を通していろいろな主催のものがあるようだが、それぞれかなりの参加者がいるようである。
甲府で高校生をしていたとき、長野の佐久市まで105㎞を一昼夜20時間で歩く、その名も「強行遠足」という行事が毎年あり、連続して完歩した経験を持っている。その自信が根底にあるせいか、移動手段が自力のみになったときもさして困らない。学生時代新宿から下宿先の調布まで、途中警官の職務質問を受けながら深夜歩いて帰ったこともある。
平日の朝、自宅近辺を歩いている年配の人を見かけることや職場までの川沿いの道を歩いている人を見かけることはめずらしくない。健康志向に違いない。継続できたら効果として得るものはさぞ大きいであろう。私も物理的な健康面での即効果を期待しているものではあるが、ただそれだけでは味気ない気もする。
多摩湖周辺ウォーキングで湖建設当時つかわれたトンネルを実際に通った時、地元の歴史を少し知ったように思った。又目的地に着いて、地元のうどんを食べた時には周辺の文化に少しばかり触れた気分にもなった。
歩くこととともに自分の興味が並行していくとただの運動としてのウォーキングではなく、総合的な楽しみをもった趣味としてつきあっていけるのではないかと思う。
中年世代は自己代謝率が若いころに比べ、格段に落ちてくるので相当意識的に身体を動かさなければならないそうな。新しい酒は新しい皮袋へ。というのは、ちょっと違うたとえになってしまったかな。
でもまあ、それなりの人はそれなりにということでしょう。
あしたの心だぁ!!!
(S.M.)