ゼンコロ研修「第5回発達障害研修会」に参加をして
12月5日、6日の二日間に渡って、ゼンコロの「発達障害者研修会」に参加をしてきました。その内容をご紹介します。
1日目:(株)ビジネスメイト(特例子会社)/畑deきっちん 見学
ベネッセコーポレーションの特例子会社として障害者雇用に積極的に取り組む「ビジネスメイト」と、農産物の生産、販売、レストランの運営と当事者の働く場の提供を続けてきた草村の会「畑deきっちん」を見学。
「ビジネスメイト」では、清掃作業やリサイクル作業、メールサービスの他に、総務窓口の運営(消耗品管理、会議室の管理など)、社内資料などの印刷業務など多岐に渡った作業の切り出しをおこなっていた。どの職場でも当事者の方々がテキパキと働いている姿が印象的で、会社がそれぞれの個性、適正を見極め、適材適所を心がけていることがわかった。
「畑deきっちん」をはじめとする草むらの会の事業は、当事者の方々のやりがいや居場所を確保しながら、ビジネス的手法で経営をおこない、利益を出し、給料に結び付けていることが印象的だった。
2日目:「支援者に知ってもらいたい自閉症スペクトラムの世界」講師・綿貫愛子氏
綿貫氏自身が自閉症スペクトラムと診断され、多くの当事者の気持ちや考え方、世界の見え方に共感することが多々あるとのこと。
当事者であり、研究者であり、臨床発達心理士として数々の現場に出かけ、支援者でもある綿貫氏ならではのリアルなお話は、何度も「なるほど!」と感心させられ、目からうろこが落ち、当事者に寄り添う支援とはどういうことかという根本的な姿勢を考えさせられ、自分を振り返るきっかけをいただいた。お話の中で発達障害の方を支援するにあたって大切にしたいポイントをいくつかご提示いただいた。特に印象に残ったことをいくつか挙げさせていただく。
・ASD(自閉症スペクトラム)は社会性やコミュニケーションの障害なのか?
コミュニケーションの障害と言われるASDについて、研究者の中でこのような意見がある。
「ASD者は社会性やコミュニケーションに障害があるのではなく、多数派の人々が共有しているデザインとは異なる社会性やコミュニケーションを持つ可能性が示唆されている」
「ASD者は共感する。ASD者は、日常生活を送るなかで多数派であるTD者(定型発達症候群)の行動や社会を理解しようと努め、TD者の社会性を身につけている。一方でTD者はASD者には理解を示さず自分と違う他者について排他的であるとのデータがある。共生社会に向けて、ASD者だけが変わる努力をすればよいのか?
・支援はコワイもの
コントロールされた知識と技能の提供、自分らしさを得る前に特定の価値観を与えすぎること、支援する側、される側で生じる上下関係、支援者の支援、決定が生涯に渡って影響することなど、支援にはコワイ側面があることを知ってほしい。
支援で大切なことは、本人が作った自分のスタイル、目的があることが前提で、将来に向けてがんばれる本人に寄り添い、自分なりの折り合いがつけられるようにすること。
・安心して失敗できる
発達凸凹特性上、絶対に失敗する。しかし、失敗を予防し、先回りする支援が多すぎる。自分とふつうの価値観とのズレを感じて、混乱、緊張状態が続くと、不安感、自罰感情、攻撃性、防衛性が増し、やがて心身が疲労して二次障害をまねくことになる。
よい支援とは、予防ではなく失敗したときにどうするか、リカバリーを大切にすること。失敗の計画と目標を立て、その上でリカバリーを経験させる。
健常者モデルから脱却し、安心して失敗できる環境、支援体制があるといい。そして、失敗を失敗のままで終わらせない、修正の機会を大切に。
・楽しくなければ支援じゃない。
凸凹であることを尊重し、凸凹を楽しむ。自分が受けたいと思う支援かどうか、心にきざもう。
(A.O.)
2020年 仕事始め
令和元年から令和2年に。西暦で言えば2020年。
快晴の1月6日、無事に仕事始めとなりました。
恒例の集合写真です。
今年も9連休という長い休暇となりましたが、久々の対面に笑顔が溢れます。
本年もブログ更新頑張ります。宜しくお願いします。
ホームページ委員会
2020年 新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
こちらのブログをご覧いただいている皆さんは、どんな新年を迎えているでしょうか?
私は、所長となり初めての新年を迎え、ほっと一息つきたいところではありますが、3月の決算を迎えるまで残り3カ月、気を抜けないというのが正直なところです。
2019年を振り返ってみると、平成から令和への改元や消費税の引き上げなど、変化の多い一年だったような印象があります。コロニー東村山の事業運営においても人事異動や新規採用、設備の入れ替えなど、様々な変化がありました。
変化ということを考える時に私がたびたび思い起こすのは、アメリカの作家カート・ヴォネガットの著書『スローターハウス5』の中にある次の一節です。
神よ願わくばわたしに変えることのできない物事を受けいれる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ。
元は「ニーバーの祈り」と呼ばれている言葉だそうです。
この言葉を暗記しているわけではないので、私の中では「変化を恐れずに」くらいの意味で、心に引っかかっている言葉です。
(ニーバーさんには怒られそうですが……)
事業運営は日々いろいろな変化やトラブルがあります。2020年もいろいろなことがあると思いますが、変化に対応するだけでなく、自ら変化することについても恐れず邁進していきたいと思います。
所長 坂本 崇
年末年始休業のご案内
コロニー東村山、コロニー印刷では下記の期間、年末年始休業とさせていただきます。
期間:2019年12月28日(土)~2020年1月5日(日)
※2020年の年賀状のデザインには、古谷 邦博さんの作品を使用しました。
2020年1月6日(月)より通常営業となります。
よろしくお願い致します。
普通救命講習
普通救命講習が開催され、16名の従業員が受講しました。
救命講習は、消防本部によって行われている応急処置に関する技能講習です。受講完了者には「救命講習修了証」が交付されます。東京消防庁では救命講習修了証について3年間の有効期限を設けているため、今回は初回講習と再講習の該当者が一緒に講習を受けました。
東村山消防署より当事業所内まで出向いていただいた講師により、3時間にわたって実技指導が行われました。ダミー人形を用いた心肺蘇生法とAEDによる除細動を体験し、気道異物除去、止血法について講習を受けました。また、応急手当をする人、通報する人、AEDを探す人などとの連携の仕方を実践的な動作で学びました。
応急手当には、手当をする人のほかに、通報者やAEDを探す人、さらに安全確保など、必要な行動を迅速に途切れなく行うための連携と協力が欠かせません。訓練を受けた市民が一人でも増え、こうした救命の連鎖の輪が広がっていくとよいですね。「人間愛が応急手当の精神」とのこと。大切な仲間や家族、そして多くの人の命を守るため、ぜひ、みなさんも救命講習を受けてみませんか?
日々是勉強-Pマーク学習会と障害者虐待防止学習会
11月から12月にかけて行われた学習会についてレポートします。
●Pマーク学習会
コロニー印刷はプライバシーマーク(Pマーク)を取得しています。当印刷所では、お客様からお預かりした個人情報を利用する作業が多数発生します。また、これはどんな組織でも同じですが在籍者の個人情報も預かっています。Pマークは、これら個人情報の取り扱いを適切に行う体制を整備した組織であるという証となるものです。
Pマーク認定業者として、在籍者全員が守らないといけないきまりがいくつかあります。一例を挙げれば、パソコンで扱っている情報が盗まれたり改竄されたりするのを防ぐために、パスワードロック機能のついているスクリーンセーバーを使用しないといけません。
今日は年に一度のPマーク学習会の日です。こうした研修の実施も、Pマークで義務付けられているものです。
トップマネジメント(組織の責任者)やシステム管理者だけが頑張っても情報の安全は守れません。組織に所属するすべての人がルールを理解してこそのPマークです。全員が主体的に研修に取り組みました。
研修の一環として小テストも実施されます。このテストは合否を判定するためのものではなく、情報管理について正しい知識を所持しているかどうかを確認するためのもの。間違った問題はその場でしっかりと覚えて職場に戻りました。
●障害者虐待防止学習会
コロニー印刷では、障害者虐待防止学習会を年に一度開催しており、障害者の尊厳を損なう虐待行為の防止に取り組んでいます。利用者に対する、身体的暴行や暴言など目に見える行為のほか、子供扱いするなど、人格をおとしめるような行為も虐待にあたります。
今回は障害者虐待防止法施行の経緯など、概要を振り返ったあと、具体的な事例をあげて研修が進められ、虐待防止についての理解を深めました。
コロニー印刷では、これからも、組織の体制をよりよいものにしていきたいという気持ちを全員で共有しながら、知識の獲得とそのブラッシュアップに努めてまいります。
第31回アートビリティ大賞&作家展
第31回アートビリティ大賞の各3賞、3名をご紹介します。
受賞者
アートビリティ奨励賞-おおつかりょうさん
日立キャピタル特別賞-旭 夏空さん
アートビリティ大賞-大志田 洋子さん
3賞・作家さんの詳しい情報はこちらです。
第31回アートビリティ大賞作家展
吉祥寺の貸画廊 ギャラリーケイで開催します!!
会期
2019年12月12日(木)~12月17日(火) 12:00~18:00
※最終日は15:00まで
会場
ギャラリーケイ
〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町2-4-14 吉祥寺第一ホテル1F
アクセス
JR中央線・京王井の頭線 吉祥寺駅から徒歩5分
http://www.galleryk.info/accessmap.html
受賞者3名の素晴らしい作品を展示します!
※入場料等はかかりません。
みなさま、是非お越しください🎨
◇お問い合わせ先◇
社会福祉法人 東京コロニー・アートビリティ
TEL:03-5988-7155
今年も健闘しました!ティーボール大会
11月9日(土)に早稲田大学所沢野球場で開催された第21回関東健康福祉ティーボールオープン大会に、今年もまた私達コロニーチームは参加しました。
複数の部門で試合が行われる大会ですが、障がい者と健常者で構成されたチームで競われる「選手権の部」に毎年参加させていただいていて、過去に優勝の実績もあるのですが、ここ数年惜しくも勝利を得ることができていませんでした。
今年は例年以上にメンバーが募り、その中には過去に野球(少年野球)やティーボール経験者もおり、またティーボール委員同士でメンバーの打順・守備を検討し
今年は勝てるのでは・・・
という思いで、昨年初の試みでアートビリティでコロニーのロゴと背番号をプリントして作製し着用した「コロニーチームオリジナルTシャツ」を今年も身に纏い試合に挑みました。
今年の試合はチーム数を細かく分けられたトーナメント制で、3チームの中で競われ、私達チームは相手2チームと戦いました。
第1戦目の相手チームは打線はもちろん守備も完璧で、練習を積んできていることが見てわかる実力チームで、私達チームはなかなか点を稼げず完敗でした(涙・・・)
しかし第2戦目では打線が好調で点も稼ぎ健闘し、相手チームと互角で争う激戦となりました。
が
結果は引き分け。
惜しい・・・あと1点入っていれば・・・(また涙・・・)
結果は3位と悔いは残りましたが、青空の下、参加された方々が皆笑顔で楽しくプレイされ、
「とても楽しかった。来年もまた参加したい!」
という声も頂きました。
それがとても良かったことであり、勝ち負け以上にこのティーボール大会に参加する上で一番大事な事だと思っています。
しかし
しかし
それでもやはり久々に勝ちたいものです。
バットも2本新しく購入しましたし、来年こそは練習する機会を作り、
「勝利」
という戦績を残せるよう頑張ってゆきたいと思います。
参加された皆様、本当にお疲れさまでした。
(H.W)
2019年度 事業所見学会
DTPのYです。
今回は10月に行われ私も参加した「事業所見学会」の報告です。
10月1~31日の間の5回に分けて
新人利用者・新人職員合わせて14名という大所帯で
・大塚のIT事業本部
・東村山の青葉ワークセンター
・コロニー中野、もみじやま支援センター、仲町就労支援施設
・葛飾福祉工場(立石工場、金町工場)
・大田福祉工場
へ行きました。
大田福祉工場新社屋です
私自身「利用者さんと一緒に行動して行く」という事自体初めてなので、
移動時間と電車の時間や乗換、駅構内の確認などの行った事のない
場所の下調べが一番大変でした。
でも今はネットで探すと大抵の事は調べられるので便利ですね。
<大田福祉工場にて>
社屋の隣に駐車所と倉庫建設予定
移動中は東村山からは、遠い葛飾区や大田区まで時間こそ
かかりましたが、電車に詳しい利用者さんの手助けもあり
特に問題なく行けたので一安心。
葛飾の金町工場やコロニー中野、大田福祉工場などは
最近建て直したばかりの新築で設備なども最新なので
光り輝いて見えました。
<大田福祉工場にて>
各部署の担当の方の説明を傾聴、質問しています。
参加された皆さん、お疲れ様でした。